伝統的建造物の再生と新しい価値の創造
古い建物は、時代の変遷の中で増築や改築が重ねられ、最初の形がわからないものも多い。伝統的な建築や町並みの再生に取り組む場合、まず、その変遷や歴史的景観の調査をし、その土地の歴史や伝統を尊重しながらも現代に生きて使えるデザインを研究し、建物を蘇らせるための実践的的な研究を行なっている。古民家や空家などでも、その地域の風土や文化を調査し、それを生かした形で現代に再生する研究を行なっている。
昔から甚大な地震被害に見舞われた日本では,地震から人命や財産を守るための努力を怠らず続けてきており,現在の耐震技術は世界の最先端となっている。これらを踏まえ,地震により被災した建物を対象として,実験および解析に基づきその損傷量や残存耐震性能を評価する。また,特定国の文化や環境を考慮した新型建築構造システムの開発およびその構造性能評価に取り組んでいる。
論文
「梁降伏型鉄筋コンクリート造多層架構実験に基づく建物の残存耐震性能評価」(2015)『コンクリート工学年次論文集』37(2)p.697-702.
「梁降伏型RC造架構のエネルギー吸収能力に基づく全架構残存耐震性能評価」(2013)『日本建築学会構造系論文集』78(693)p.1931-1938.
「軽量鉄骨軽量コンクリート構造システムの開発」(2020)『日本建築学会大会学術講演梗概集』構造Ⅲp.1263-1264.
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