淀川下流域に生息する移入種チュウゴクスジエビと、在来種スジエビの生息状況
淀川下流域のワンドでは外来魚駆除活動のための地引網が定期的に行われている。この地引網で混獲されるスジエビ類を調査したところ、中国原産の移入種チュウゴクスジエビPalaemon sinensis (Sollaud, 1911)が多数確認された。よく似た在来種のスジエビPalaemon paucidens De Haan, 1844も採集されており、移入種のチュウゴクスジエビの分布の広がりによって在来のスジエビのほか、在来生物群集への影響が懸念されるため、この2種の生息域や食性の違いについて調査を進めている。