製造業の社長の皆さん、文系女子を雇いませんか!
2021年5月5日
理系の仕事
世間では理系の仕事に対する大きな誤解があります。
文系の人は、往々にして、数学や物理が苦手で、文系に進んでいる事が多いでしょう。
そして文系の人は理系の人の仕事は、数学や物理が出来ないと無理だと思い込んでいるのではないでしょうか?
しかし必ずしもそんな事はないのです。理系の仕事、すべてが決して、高等数学や物理を使用している訳ではありません。
高等数学や物理をそんなに使わない理系の仕事の代表格がプログラミングでしょう。
プログラムは基本は言語です。そして特殊な言語を用いて、文章を書いている訳です。
これって作家の仕事、すなわち文系の仕事と酷似していませんかね。
事実、文系出身のプログラマーは多数います。
後、世間ではあまり知られていない事ですが、文系の人が半導体設計をしたりしています。
半導体の設計はパターン化されている場合も多く、高等数学を使うわけではなく、繊細な仕事なので、女性の方が男性より向いていたりします。
隠れた文系卒の理系人材
本当は、数学が得意で、理系的センスを持ち合わせていながらも文系進学した人も多くいます。
そんな人の一人で、私がこの人はすごいと思う人に、ITビジネスアナリシストでYou Tuberの深田萌絵さんがいます。
深田萌絵さんは、美術大学を卒業し、社会人になってから早稲田大学 政経学部に再入学する文系ですが、今はIT系ベンチャー企業の社長としてご活躍で、IT関連の著書も複数出されていますが、ものすごく技術もお詳しいです。
低い日本の理系専攻
舞田敏彦さんが作成された諸外国の25~34歳の理系先行率の国際比較の図を引用させて頂きます。
この図から、あきらかなように、日本は男女とも理系専攻率が諸外国と比較して、極めて低いです。
それにも関わらず、日本がまだ世界で技術大国として、なんとか奮闘できているのは、文系専攻だけど、社会にでてからは、理系の仕事をしている人が、多く存在しているからではないでしょうか。
だからこそ文系女子
技術系人材の不足が叫ばれて久しいです。
ここで発想の転換をしてみましょう。
人材を次の4セグメントに分けたとしましょう。
男性理系、女性理系、男性文系、女性理系
では上記の図から言えば、どのセグメントが最も人口が多いでしょうか?
ただし、男女は同数、そして必ず理系、文系に分けて、その比率は上図に従うとして。
明らかに文系女子が一番多いでしょう。
文系専攻で理系の仕事についている人が、実は多く存在しているという現実を考えると、理系人材が採用できないと嘆いているよりも、技術への対応の潜在能力の高い文系女子を採用して教育しなおすという方法が有効だと気が付くはずです。
又、女性の方が男性よりも2%程、頭が良いという調査結果もあります。
この意味からも優秀な文系女子を採用して技術者として再教育するという発想には合理性があります。
工科系大学の役割
でもここで、この話のおかしい点に気が付いた方もおられるのではないでしょうか?
もっと簡単なのは最初から、理系専攻の割合を増やすことだと。
社会では文系専攻なのに、入社してから技術の仕事をしている人が沢山います。
それならば、最初から理系に進学しておけば、企業も再教育の手間が少なくてすみますし、本人も活躍できる期間が長くなります。
大阪工業大学のような工科系大学の使命は、理系進学の魅力、そして理系の学問の面白さを、もっと中高生に訴求して、理系進学率を増やす事だと思います。
一方で、下図に示す通り、理系進学者は毎年、微減しています。
数学や物理が多少苦手でも理系進学は可能です。
例えば大阪工業大学 情報科学部 データサイエンス学科は文系型の一般入試受験も可能です。
大阪工業大学からリケジョが数多く巣立つ事を期待しています。
大阪工業大学
研究支援・社会連携センター
シニアURA
北垣和彦
特に