イノベーションと起業家精神
2021年7月1日
イノベーションとは何か
イノベーションに対する最大の誤解は、イノベーションとは技術革新であると考えられている事です。
イノベーションとは簡単に言うと、びっくりするような新しい出来事の事です。
又、日本のイノベーション研究の大家である関西学院大学 玉田俊平太教授はイノベーションの事を、創新普及であると表現しています。
オーストリア・ハンガリー帝国の経済学者のヨーゼフ・アロイス・シュンペーターは、イノベーションに至る5つのパターンを次のように述べています。
①新しい製品/サービスの創出
②新しい生産方法の導入
③新しい市場への参入
④新しい資源の獲得
⑤新しい組織の実現
組織・企業にとっての車の両輪
組織・企業にとってまずは、既存事業の継続と改善強化は必須となります。
そのために必要な視点は、計画性・効率性と失敗に対する反省です。
しかし一方で、これだけやっていたのでは、変化の激しい、今日では組織や企業は少しづつ衰退して行きます。
イノベーションと新規事業創造が組織や企業が継続発展するためには必須になります。
そこで必要なのは、組織や企業は新規性や革新性を持った取り組みが必要です。
そのためには職員や社員に起業家精神やチャレンジ精神が求められます。
以上から、
1.既存事業の継続と改善強化
2.イノベーションと新規事業創造
は車の両輪で、どちらが欠けても組織や企業の将来はないでしょう。
イノベーションと起業化精神
このようにイノベーションを創出するには、起業家精神が不可欠です。
一方で、起業家精神を持つとは、なにも起業して社長になる事ではありません。
上図の通り、起業家精神をもった職員や社員がいないと組織や企業の持続的発展が望めない訳ですから、いわゆる社内起業家と呼ばれる人の発掘、及び育成が不可欠になるのです。
起業家とは発想力、行動力を持ち、新規事業や新規市場に、チャレンジ精神で挑む人々の事です。
大阪工業大学もぜひ起業家精神を持った人材の輩出の取り組みを継続したいと思います。
大阪工業大学
研究支援・社会連携センター
シニアURA
北垣和彦