フーリエ変換がもたらした電子製品の発展
2021年8月22日
フーリエ変換について
数学においてフーリエ変換とは、実変数の複素または実数値関数を、別の同種の関数に写す変換の事ですが、電機業界に居た筆者にとっては大変馴染みのある言葉です。
数学的に正確ではありませんが、色々な関数を正弦波や余弦波の合成で表してしまおうと言った方法です。
即ち、フーリエ変換という言葉には関数の周波数領域表現のことを示したり、関数を周波数領域表現へ写す変換の過程・公式である事を示唆している事もあります。
これも詳しくは述べませんが、正弦波、余弦波は直交性があるためフーリエ変換することにより、関数が演算しやすくなります。
フーリエ変換 の言葉の由来は、 19世紀フランスの数学・物理学者のジョゼフ・フーリエに由来しています。
フーリエ変換と電子工学
電子機器は、電気(電源)、電子信号、電波、光等を扱います。
これらは波です。波を扱うのに、フーリエ変換は優れています。
バイタルセンシング
電気製品や電気器具以外で波を形成しているものがあります。
それは脈拍や呼吸と言った人間のバイタル信号です。
これらの信号は波を打っています。
大阪工業大学には生体信号(筋電や脳波)を用いた入力インタフェースの開発と評価に取り組んでいる研究者がいます。
大阪工業大学
研究支援社会連携センター
シニアURA
北垣和彦