APIエコノミーの可能性
2021年6月9日
APIとは何か?
API(Application Programming Interface)という言葉を耳にされる事が最近多いのではないでしょうか?
APIとは一言で言えば、プログラムを連携させる仕組みの事であり、ソフトウェアのコンポーネント同士が双方個に情報をやりとりするのに使用するインタフェースの仕様の事を示しています。
仕様には、サブルーチン、データ構造、オブジェクトクラス、変数などを含有しています。
APIはライブラリーとして、準備されているのが通常であり、Java APIなどが有名です。
尚、狭い意味では、システムやサービスを利用するアプリケーションソフトウェア を開発するためのインターフェイスであると解釈されています。
APIエコノミーとは何か?
皆様はHPを作成された事があるでしょうか?
その時に良くお世話になるのが、Google Mapsです。
Google MapsはGoogle Maps JavaScript APIをコーディングで呼び出したり、CMSのプラグインで簡単に利用可能で、自作のHPに埋め込みが可能となっています。
これはGoogleがGoogle MapsのAPIを公開してくれているので、可能となっています。
このように、Google Maps JavaScript API、Google YouTube Data API,Microsoft Computer Vision API ,Microsoft Face API ,Twitter API等々、色々な会社がAPIを公開しています。
このように他社が提供しているAPIを活用すれば、自社サイトやアプリ開発で、他社の提供サービスをうまく活用した高度で、便利なサービス提供が簡単に出来る時代となっており、このような現象をAPIエコノミーと呼んでいます。
又、ユーザーの立場からしてもAPIエコノミーにより、やたらとID登録せずにすみ、信頼あるAPIサービスによる認証機能等を使用する場合の安心感もあります。
APIエコノミーは現在、急拡大しています。
今後は、APIエコノミーがサービス産業のコアになっていくでしょう。
スーパーシティとAPIエコノミー
過去記事のスマートシティについて考える。そしてスーパーシティへで取り上げさせて頂いた通り、スーパーシティ構想の中でもAPIエコノミ―は意識されています。
下図は内閣府地方創生事務局 令和2年7月「スーパーシティ」構想についての資料から引用しています。
出典:内閣府地方創生事務局 令和2年7月「スーパーシティ」構想について
この図に示されている通り、スーパーシティで実現を目指そうとしている多くの機能やサービスはAPIに依存する事になります。
スマートシティ構想や、スーパーシティ構想はAPIエコノミーと表裏一体となっています。
大阪工業大学
研究支援・社会連携センター
シニアURA
北垣和彦