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インダストリー4.0とデータサイエンス

2021年4月11日

投稿者: 北垣和彦

トヨタ生産方式について

他のコラムでもトヨタが優良企業である理由の一つとして、トヨタがプロセス指向の会社であると述べさせて頂きましたが、そのコアをなすものがトヨタ生産方式と呼ばれるものです。

ご存じの方も多いですが、トヨタ生産方式について、解説いたします。

トヨタ生産方式の根底にあるものは、トヨタの始祖としての存在であった豊田佐吉氏の「自動化」という思想と、トヨタ創業者・豊田喜一郎氏の「ジャスト・イン・タイム」という思想です。

豊田佐吉氏の「自動化」の思想は、この二人の偉人の意志を引継ぎ、トヨタ生産方式の生みの親となった大野耐一氏が人の知恵を活用する事による不良品の低下という新たな思想が加わり、「自動化」に人偏が加わり、「自働化」となります。

つまり、不良品を検査で発見するのではなく、そもそも不良品をつくらないようにするというのがトヨタ生産方式の神髄です。

この考え方は、事務職の人々も学んだ方が良い考え方であり、事務職はやたらと誤字・脱字等の文章チェックをしますが、だれがやってもミスを犯さない仕組みをつくることがまず重要であるといえるでしょう。

「ジャスト・イン・タイム」は豊田喜一郎氏の考案によるもので、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」手に入れることができれば、生産現場の「ムラ・ムリ・ムダ」がなくなり、生産性が向上するという考え方です。

この考え方は日常生活でも取り入れるべき考え方であり、まとめ買いという発想ではなく、必要なものを必要な時に調達するという考え方で行動すれば、家の中や会社の机はずいぶん綺麗になり、生産性が向上します。

もちろん筆者もこの考え方に立っているので、私の机はずいぶんと整理整頓されており、綺麗ですよ。(笑)

 この方式は、フォード以来の大量生産方式とは違って、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」届け、作業の中で余分なものを持たない、余分なものをつくらないことを基本にした生産・運搬の仕組みです。

 これを実現するための手段として、情報伝達と生産指示の役割を果たすために生まれたのが「かんばん」です。一時は「かんばん」が大いに注目されたことで「トヨタ生産方式」ではなく「かんばん方式」と呼ばれた時期もあります。

 

CRM軸、SCM軸、開発軸の一体化

なぜ筆者は、インダストリー4.0を語るにあたり、トヨタ生産方式を引き合いに出したのか、説明します。

トヨタ生産方式は多品種少量生産を市場のニーズをオンデマンドに、在庫等のムダをなくして高利益率を確保しながら応える事のできるプロセスです。

そのような素晴らしいトヨタ生産方式をIoTで実現するというのがインダストリー4.0の本質なので、事例として挙げたわけです。

インダストリー4.0になれば、CRM軸、SCM軸、開発軸が一体化していきます。どういう事か詳細を述べてみましょう。

まずはCRM軸です。CRMとはCustomer Relationship Manegmentの略であり、顧客関係管理と訳されます。CRMは、顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を目的としています。一種の経営戦略手法であり、この事により販売増と利益増を目指していきます。有名なところではAmazonがあげられるでしょう。

CRMで獲得した膨大な顧客データはSCM軸に連結されて行きます。SCMとはSupply Chain Mangementの略であり、サプライ・チェーン・マネジメント、供給連鎖管理と訳されます。これは物流システムを複数企業間での統合された物流システムを構築する事により、注文から納入までのリードタイムを智短縮し、流通在庫を減らす事により、顧客満足度を高めつつ経営改善を実現する経営手法です。

 

ビッグデータについて

データドリブン社会の到来が叫ばれています。アマゾンを代表するECサイトがCRM軸でのビッグデーター構築をドライブしています。

一方で、インダストリー4.0はCRM軸に加えて、SCM軸や開発軸も統合を目指すものですから、より一層多くのデータが集まって来ます。

データこそが、最大の経営資源であるという時代が到来しています。DXとはある意味、ビッグデーターによりデータドリブンイノベーションを促す変化であるという言い方もできるでしょう。

ビッグデータにとって重要な学問がデータサイエンスです。

このような時代の要請に応えるために大阪工業大学は2021年度 データサイエンス学科を新設しました。

 

大阪工業大学のデータサイエンス学科について

大阪工業大学

研究支援・社会連携センター

シニアURA

北垣和彦

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