RESEARCH TITLE 【2022年度研究PJ】FM802との連携による次世代音メディア提供技術および製品化検討プロジェクト

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RESEARCHER研究者リスト

研究代表者工学部 機械工学科吉田 準史 教授

研究分担者

ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科

赤井 愛 准教授

研究分担者工学部 機械工学科伊與田 宗慶 准教授

研究分担者

研究支援・社会連携センター 

矢澤 亮

小西 翔太

学外協力者

㈱FM802

営業部 吉田 正人

802編成部 今江 元就

㈱802メディアファクトリー

取締役 吉田 隆司

    中川 和俊

OVERVIEW研究課題の概要

「音」には、音声やサイレンなど情報伝達の手段となるものや、音楽のように生活を豊かにするもの、そして時には騒音のように生活を妨害しストレスとなるものなど、同じ「音」でもその特性により扱われ方も大きく異なる。このことから、音に関する研究分野や音関連事業も多種多様であり、同じ「音」を対象にしても異なる領域を横断し、連携した取り組みは少ない。本プロジェクトでは、本学研究者から音メディアおよび感性メディアに関する研究者やその研究内容をとりまとめ、音メディア事業者として株式会社FM802と共同で現在、そして未来の生活を豊かにする付加価値の高い音メディア提供方法や感性を刺激するサービスやシステム、製品の実現を目標にテーマを設定し、推進する。テーマ設定後は新たに本学教員のメンバー追加だけでなく、実現に必要な開発資源を有する企業にも新たに参入を促し、技術確立だけでなく事業化や商品化も念頭にプロジェクトを進める。なお、プロジェクト初年度は現在の音メディアの状況やニーズ、および本学が保有する関連技術を精査し、最適なテーマ設定およびチームビルディングを行なう(1,2件のテーマ設定を目標)。そして次年度および次々年度では各テーマの推進と事業化を見据えた活動を行なう。

REASON課題実施の根拠

音メディアや感性メディア関連の学会としては、映像情報メディア学会、日本音響学会、感性工学会などが存在するものの、いずれも「音声」「音楽音響」「電気音響」「建築音響」「騒音」など研究対象とする分野を限定しているものが多く、本プロジェクトのように対象を限定せずに展開するプロジェクトは稀である。しかしながら異なる分野においても対象とする物理現象としては同じ「音」であることから、音声の分析手法を建築音響分析に適用する、騒音の感性評価方法を電気音響評価に適用するなど、様々な分野で発展してきた評価、分析方法や信号処理手法、改善手法を融合することで新たな価値創造が期待できる。また、音メディア関連の研究では、研究領域で留まることも多く、これを打破し商品化、事業化までを見据える場合には研究段階から企業との関連が必須となる。そこで本プロジェクトでは音メディア事業者として高い知名度を誇る株式会社FM802に参入して頂き、事業化を見据えたテーマを共同で検討する。そして、本学の専門家の知見を結集し研究を推進した後、実現段階にはこれまで産学連携の実績がある音関連企業やメディア関連企業等の参入も検討していることから、発想段階、研究段階、実現段階の各段階において有機的にチーム体制が更新され、目標を達成するための最適な体制が臨機応変に設定可能な独自性のあるプロジェクトとなっている。また、現在、様々な音が乱立する生活環境において、心地よい、豊かな生活の実現に寄与する音メディアを研究する、という点でも高い社会的意義を有するプロジェクトとなっている。さらに著名なFM放送事業者であるFM802との協業であることから、プロジェクト発足時やテーマ設定時、そしてテーマ完了時などにおいて広報活動も実施しやすく大学アピールにも貢献可能なプロジェクトとなっている。

EFFECT期待効果

期待される研究成果

本プロジェクトは音メディアや感性メディアに関する様々な分野を横断するプロジェクトであるため、幅広い学会や業界での発表や論文投稿が期待できる。また、国際的にも放送事業者との協業による研究は少ないことから、音響系の国際会議での発表も期待できる。そして、テーマ設定後にはサービス提供事業者やメーカーの参入も検討していることから、関連共同研究を通じて、音の分析評価方法や信号処理手法、商品化を見据えた新しい音響機器や防音施工方法など幅広い領域での特許化も大いに期待できる。

期待される知財の成果

本学には知的財産学部があることから、テーマ選定後、事業化や商品化を見据えた段階で知財の専門家にもチームに入って頂き、本学にとって利のある知財戦略を検討する。

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