RESEARCH TITLE 【2022~2023年度研究PJ】ガザミ養殖における持続可能なDX化プロジェクト

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RESEARCHER研究者リスト

IN kashihara

研究代表者情報科学部 ネットワークデザイン学科樫原 茂 准教授

研究分担者

情報科学部 情報システム学科

 鎌倉 快之 准教授

研究分担者

情報科学部 ネットワークデザイン学科

 杉川 智 講師

研究分担者

ハサヌディン大学工学部 情報学部

ムハマド ニスワル 准教授

OVERVIEW研究課題の概要

本研究課題では、食用として重要なガザミ(ワタリガニ)の養殖を対象に、収穫率向上を目指してICT(情報通信技術)、IoT(モノのインターネット)、およびAI(人工知能)を適用した次世代の養殖方法の体系化に取り組む。養殖業へのICTIoTAIの適用はまだ黎明期にあり、その効果的な活用方法はまだ確立されていない。本研究は、ガザミ養殖を実施しているインドネシア ハサヌディン大学と伊良部島を研究拠点とし、効率的で持続可能な次世代のガザミ養殖方法の開発を目指した実証的研究を行う。

REASON課題実施の根拠

ガザミ(ワタリガニ)は、古来より日本において食用として親しまれてきたカニの一種である。特に30cmほどのサイズのガザミは高級食材として評価され、近年の日本の食文化の多様化に伴い、その需要はますます高まっている。しかしながら、ガザミの漁獲量は年々減少しており、安定した供給のためには効率的な養殖技術の確立が求められている。ガザミの寿命は23年と短く、効率的な養殖技術が確立されれば、安定した水産資源としての供給が可能である。一方で、現在の養殖方法では、種苗生産の難しさや、共食い、環境依存などの課題が存在し、これらを克服するための新たなアプローチが求められている。

本研究では、ガザミ養殖の効率化に向け、ICT(情報通信技術)、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)を活用したデータ駆動型のアプローチを採用する。具体的には、養殖環境に影響を与える多様な因子をデータとして収集・分析し、誰もが適切にガザミを養殖できる次世代の方法を体系化することを目指す。また、インドネシア ハサヌディン大学と伊良部島で蟹漁と養殖を生業としている株式会社蟹蔵と連携し、養殖実験場での共同研究を通じて、現地の知見と日本の技術を融合させた新たな養殖技術の開発に取り組む。

EFFECT期待効果

期待される研究成果

ICTIoTAIを活用したデータ駆動型の養殖技術の確立により、ガザミ養殖の効率化と生産性の向上が期待される。これにより、収穫率や生残率の改善が図られ、ガザミの安定供給が実現するとともに、誰でも適切に養殖できる体系的な手法の提供が可能となる。また、この取り組みは、ガザミ以外の水産物や他の第一次産業にも応用可能であり、漁業および水産養殖全体の発展と持続可能な資源管理の実現に貢献することが期待される。

期待される知財の成果

ICTIoTAIを活用したデータ駆動型の養殖技術に関する特許取得が挙げられる。この技術には、環境モニタリングやデータ解析、最適化アルゴリズムの開発が含まれ、養殖プロセスの自動化と最適化を図るものである。また、ガザミの生育に最適な環境条件や管理手法に関するノウハウやデータセットも重要な知財となり、これらは商業利用や学術研究、他の水産養殖への応用など幅広い用途での活用が期待される。

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