医療現場における現場改善の活動は、従来から行なわれているものの、繁忙な日々の改善活動が中心で、現場のニーズ提供者が、新たな医療機器などの製品化に関与する時間の確保は難しい現状にある。そこで、異なる専門分野であっても知的財産マインドを共通の価値観として醸成させ、知的財産の把握に芸術の視点を用いて、プロセスを可視化するという一連の手法を身につけることがこの活動の意義である。対象者は学生から社会人(中小企業経営者、医療従事者、研究開発者、デザイナー)を想定し、医療関連機器・サービス開発に関与する医療・看護・工学・芸術・知財分野の横断的な連携とその知的財産知識の共有、さらには製品開発戦略としての運用・活用が期待できる。