近年、高い開放感で心地よく音楽を体験できる野外フェスは様々な場所で頻繁に開催されている。特にコロナ禍の収束を見据え、そのニーズは今後益々増えることが予想されている。その一方で、近隣住民には会場から漏れ出る音楽が騒音となり、苦情が寄せられることも多い。
このことから、今後野外フェスを継続的に実施するためには、周辺住民の音環境とフェス会場内音響出力との調和が必須となる。そのため本プロジェクトでは本学研究者、イベント会場(万博記念公園)、イベント実施会社と協力のもと会場の音がどの程度外部に伝達しているのかを定量的に把握し、適切な会場内音響レベル上限値を把握し、この先も継続して周辺地域の音環境と調和のとれた野外フェス実施の環境整備を図る。