流域治水の思想を踏まえた新たな河川整備への挑戦
地球温暖化による気候変動への適応策としての社会的共通資本の整備に向けた実践的研究
工学部
都市デザイン工学科
水圏水工学研究室
田中耕司
教授
これまでの河川の開発は、治水・利水計画規模に対して必要な施設を建設してきました。しかし近年、これらの計画を超過する洪水・土砂災害が発生し、激甚化しており、現状の整備水準や将来の計画では“まち”を守れないきれない時代に,じわじわと突入しています。
これからの我が国は、洪水・氾濫の発生を許容できる粘り強い“まち”が求められます。本研究では水害特性を過去から読み解き、将来を高精度に予測し、その変化に適応した“まちづくり”を考究し、提案します。
論文
「豪雨による洪水・土石流の発生を想定した マルチ・ハザードと避難判断基準に関する研究」(2015)田中耕司『河川技術論文集』21p.485ー490.
「予測雨量誤差を考慮した洪水予測システム開発」(2013)田中耕司『土木学会論文集 B1(水工学)』69(4)p.1591-1596.
「Development of a Typhoon Search and Prediction System for Disaster Prevention and Mitigation Action Plans Based on Typhoon Course Analysis」(2016)TANAKAKOHJI『Procedia Engineering』154p.1258-1266.