カテゴリー・キーワードから探す

情報センター

越智 講師

2件の研究シーズ

キーボードやスマートフォンの入力様態の計測装置開発

若い世代がインターネットにアクセスする際、パソコンよりもスマートフォンなどのタッチパネル端末を選ぶ傾向が顕著になっている。この傾向は、フリック入力、その他のタッチパネル操作、音声入力などを包含している。そのため、これらの新しいデバイスの開発者やICT教育などの研究者にとっては、これらの若い世代における入力方法の実態や主要なパターンに関する広範かつ効果的なデータを収集し、さらなる改善につなげることが不可欠である。 我々は従来の入力方法以外の入力方法を用いているユーザの手、指、顔の動きを計測するための、実用的で実現可能かつ合理的なアプローチを提案する。キーボード入力とフリック入力の両方において、これらの動きを記録し、分析するために、安価なWebカメラとAIライブラリのMediaPipeを用いて計測装置をした。そして、2021年からいくつかの実験を行い、装置の改良を続けてきた。キーボードのタイピング実験を行い、タイピング傾向の異なる学生を分析した。

全国学生を対象としたインターネットアンケートによるオンライン授業環境調査

我々は,これまでに担当した工学系大学においてオンライン授業時の学生の受講環境を継続的に調査してきた.また,演習を伴うオンライン授業であったため,外部モニタの有用性を説き,導入を促し,実際の導入についても調査を行ってきた.これらのオンライン授業環境調査が全国の学生と比較してどのような傾向にあるのか調査するため,2021年12月から2022年1月にかけて,LINEリサーチプラットフォームとFreesayの2つのWebアンケートシステムによって,それぞれ全国500人の学生に対してインターネットアンケートを行った.この結果,外部モニタの使用率はLINEリサーチでは23%,Freeasyでは31%となり,学内における我々の過去の調査よりも高い使用率になった.また,オンライン授業の方式に関わらず,広い机や椅子,クッションがあればよかったという回答が目立ち,オンライン授業を快適に受講するために環境や家具が重要であると推測された.