学部・学科の分類 - 教育センター

4件の研究シーズが見つかりました

吉田 福蔵

高温高湿環境下の樹脂材が熱刺激電流に与える影響

電気配線, デバイス素子そして電気機器等の電気絶縁を保持する目的として, 樹脂材は重要な働きを担っている. 現在, 機器の小型化に伴い電界強度・電流密度が増加, その結果, 樹脂材はますます過酷な環境下での使用が要求されている. そこで高温高湿環境下での樹脂材の電気絶縁性を調べるため熱刺激電流(TSC)を計測, TSCスペクトルに与える影響を検討した. 一般にTSCスペクトルが単峰で計測される事は稀であるが, TSCスペクトルの可視化解析技術により, 信号の分離を可能にし, 単一信号の物性量を正確に評価できるに至る.

安達 照

新しいテクノロジーを使った物理実験開発と物理教育への応用

 身近に使われるようになったスマートフォン(スマホ)や最新のセンサー技術を使用することで、物理概念を構築するために効果的な新しい物理実験開発、新しい活用方法等を提供してきた。今回は、新しいテクノロジーをつあった1例として、スマホに接続した超音波センサーを用いた実験例を紹介する。任意の動きが可能な自動制御された鉄道模型を超音波センサーで測定することにより、速度や加速度の学習に効果的に活用できる。本学習システムは、大学教育の向上だけでなく、中学や高校での物理教育にも貢献することを目的としている。

安達 照

新しいテクノロジーを使った物理実験開発と物理教育への応用

 スマートフォン(スマホ)の音入出力機能(イヤホン出力やマイク入力)を用いて、音波発生と記録が同時に行え、画面のタッチにより拡大・移動や測定値表示のような簡易分析機能を有するスマホのアプリケーション "DiracmaS" を開発し、気柱共鳴での音圧分布測定実験への応用可能性を明らかにした。実験装置もスマホとマイク、スピーカがあれば実験可能となり、従来に比べ持ち運びも簡単で、実験室に限らずどこででも実験が可能となる。本装置を用いて測定した開管の基本振動数、2倍振動数における管内の音圧分布は理論どおりの結果を得ることができた。

吉田 福蔵

教育センター実施の基礎学力調査により「分析できた新入生学力」

18歳人口が減少する中, いろいろな入試区分で入学した新入生の基礎学力を分析・把握することは, 大学の役割である. 大阪工業大学の工学部の8学科では, 1年次に物理を履修することが推奨されているため, 教育センターでは高校3年間の学びで培った数学と物理の力を, 入学時の基礎学力として調査する目的で「新入生学力確認テスト」を実施している. 現在は, 新入生学力確認テストを多角的に分析し, これを大学全学科の情報として共有することの重要性を認識し, 教育センターから発信している.