順序関係分析の理論と方法に関する検討
順序関係分析(酒井・Yanagida・松居・戸田, 2018)は,心理測定尺度の尺度項目間の順序構造を樹状図により表現する,項目分析の一手法である。分析にはRプログラム“SSRA” (Yanagida & Sakai, 2016)を利用できる。ある心理特性を測る尺度項目間の連続した順序構造(シークエンス)に着目することで, その特性が低い場合・中程度の場合・高い場合にそれぞれどのような特徴が出現するか,すなわちその特性の「意味」(「〇〇特性」とは何であるか)を明らかにすることができる。

