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ホーム計量言語学に基づく前置詞指導システムの開発
SDGsの分類
研究テーマ
人文学
学科の分類
情報科学部情報メディア学科

計量言語学に基づく前置詞指導システムの開発 -現代英語コーパスと学習者コーパスを用いた調査をふまえて-

情報科学部

情報メディア学科

計量言語学研究室

中西淳 講師

前置詞計量言語学コーパス英語教育

計量言語学とは,数字を用いて言語構造を研究する学問である。近年,コンピュータを用いて大規模な言語データ(コーパス)を解析することが可能になり,言葉が実際にどのように使用されているかについて計量的に調査できるようになってきている。本研究では,日本人大学生の英作文データ(学習者コーパス)を解析し,日本人英語学習者が前置詞使用にどのような問題を抱えているかを明らかにした上で,コーパス研究で得られた知見に基づいた日本人英語学習者を対象とした前置詞指導システムを考案することを目指す。

日本人英語学習者の前置詞誤用

本研究では,日本人大学生のエッセイを収集し,誤用情報を付与したデータ(誤用情報付き学習者コーパス)を用いて前置詞の誤用を計量的に調査し,日本人英語学習者の前置詞使用傾向の解明を試みている。前置詞誤用に注目すると,特に,類似した意味を持つ前置詞at・in・onの混同による誤用が最も多く,前置詞誤用(全878例)のうち,30%近く(254例)がat・in・onの混同による誤りであることが確認されている(中西,2021)。

at・in・onの混同による誤用の数
at・in・onの混同による誤用の数
前置詞本来の意味と日本人英語学習者の意味理解のずれ

日本人英語学習者による前置詞理解

さらに,at・in・onの誤用をより詳細に観察すると,特に,atやonの代わりにinを誤って使用する用例が多くみられる。以下の誤用例は,学習者コーパスから取り出したものである。

  • Smoking has a bad influence on(×in) them all.
  • I belong to the boat club at(×in) my university.

これらの結果から,前置詞inの意味を拡大して理解し,本来atやonを使用すべき場面においてもinを誤って使用していることが日本人英語学習者の前置詞使用における問題であると考えられる。

コーパスを用いた前置詞指導システムの考案

以上の点を踏まえると,at・in・onの意味の棲み分けを行い,これらの適切な使い分けを考えさせる指導が日本人英語学習者にとって重要であると言える。たとえば,右図は,at・in・onと相性の良さによって名詞が配置されたものである。このプロット図を用いることで,それぞれの前置詞が持つ意味の違いを考えることが可能になり,前置詞の適切な意味理解や使用につながると考えられる。

相性の良さによって前置詞at・in・onとその後続名詞を配置
at・in・onと後続名詞の関係性

論文

「学習者コーパスを用いた日本人英語学習者の前置詞誤用パタンの抽出」(2018)中西淳『統計数理研究所共同研究リポート』400p.83-96.

「日本人英語学習者コーパスにおける前置詞誤用の記述的研究-at・in・on の基本前置詞に注目して-」(2021)中西淳『中部地区英語教育学会紀要』50p.113-120.

研究者INFO: 情報科学部 情報メディア学科 計量言語学研究室 中西淳 講師

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イン/ポライトネスと人間関係の周縁化について

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Students of English need to learn a lot of vocabulary. To be successful, they need to decide what vocabulary items to learn. As they choose which vocabulary items to study, considering the frequency of the vocabulary items in general use may be useful as well thinking about their own personal needs. They also need to decide which aspects of those vocabulary items to learn. and how to learn those vocabulary items. There are many aspects involved in learning vocabulary items related to form, meaning and use. Also they need to decide how to study vocabulary. This may include questions as to whether to learn items in isolation or context, whether to learn in semantic groups and how to reinforce and review learning.

大井 翔

日常行動からの認知機能の評価方法に関する研究

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尾花 将輝

システムログを用いた障害検出のためのログリプレイヤの開発の試み

近年のシステムは様々なサーバ,ネットワーク機器,アプリケーション等のソフトウェアとインフラストラクチャ(インフラ),ままたはクラウドサービスが複雑さに関係しあうシステムが多い.このように複雑化する一方で,ソフトウェア,またはインフラ,クラウド等を環境に合わせて正常に設定する必要がある.しかし,設定項目が多すぎるため,設定ミスによる障害の発生や,更にどの機器に原因が発生したのかがわからない上に特定する事には多大なコストがかかる.複雑なシステムの障害を検出するための第1段階としてソフトとインフラをシームレスにリプレイするログリプレイヤのプロトタイプを開発した

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