コロナ放電を用いた新規な活性酸素種供給法
液面にコロナ放電を照射すると生成した活性酸素種がイオン風によって液中まで輸送されます。現在、我々はこの現象を利用して液中に含まれる有害有機物の分解を行っており、その結果、従来の技術では困難な難分解性物質が分解できることを明らかにしています。また、従来法では利用できてない新たな活性酸素種が本方式では利用できている可能性が実験結果から示唆されました。このユニークな手法を用いて難分解性有機物の分解や溶液の殺菌・消毒を行います。
金や銀等の貴金属は、その輝きから人々を魅了し、装飾品や硬貨として用いられてきました。金は、コロイド粒子になると赤紫色に、銀は黄色に発色します。このような金属コロイド粒子は、古くからステンドグラス等に使用されてきた色材以外に、バイオセンサ、3次非線形光学材料あるいは触媒材料としての応用が進められています。ここでは、銀コロイド粒子の作製方法とSERS(表面増強ラマン散乱)センサとしての特性について紹介します。
論文
「Optical and surface-enhanced Raman scattering properties of black and metallic silver micro/nano structures fabricated on cicada wings by silver mirror reaction」(2019)『J. Nanosci. Nanotechnol.』19p.7853.
「Silver nanoparticles deposited on TiO2-coated cicada and butterfly wings as naturally inspired SERS substrates」(2015)『J. Mater. Chem. C.』3p.5721-5726.
「Naturally inspired SERS substrates fabricated by photocatalytically depositing silver nanoparticles on cicada wings 」(2014)『Nanoscale Res. Lett』9p.298.
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