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ホーム金属コロイド粒子の作製と応用
SDGsの分類
研究テーマ
ナノ・材料
学科の分類
工学部応用化学科

金属コロイド粒子の作製と応用 ー 高感度SERSセンサ ー

工学部

応用化学科

エネルギー・ナノ材料研究室

棚橋一郎 教授

金属コロイド粒子SERSセンサ

金や銀等の貴金属は、その輝きから人々を魅了し、装飾品や硬貨として用いられてきました。金は、コロイド粒子になると赤紫色に、銀は黄色に発色します。このような金属コロイド粒子は、古くからステンドグラス等に使用されてきた色材以外に、バイオセンサ、3次非線形光学材料あるいは触媒材料としての応用が進められています。ここでは、銀コロイド粒子の作製方法とSERS(表面増強ラマン散乱)センサとしての特性について紹介します。

金属コロイド粒子のサイズ効果

金は、右図に示したように、数nmから100 nmのコロイド粒子なると塊状(バルク)の黄金色とは異なる赤紫色に、また、銀は黄色に発色します。発色の原理は、1850年代にサイズ効果であることが明らかにされました。

光の波長よりも小さな金属に光を照射すると、金属内部の自由電子が集団振動を起こし、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)が生じることにより、特定の波長の光を吸収してその補色が見えるようになります。

Fig.1 Preparation process of the Ag/TiO2-coated glass slides.
Fig.2 SEM micrographs of the Ag/TiO2-coated glass slides heat-treated at various temperatures for 2 h in air.
Fig.3 SERS spectra of R6G dripped and dried on the surface of the Ag/TiO2-coated glass slides heat-treated at various temperatures for 2 h in air.

金属コロイド粒子の表面増強ラマン散乱(SERS)

金属コロイド粒子の表面に吸着した物質から右図に示すように表面増強ラマン散乱(SERS)が観察されます。
上記図1は、Agコロイド(Ag/TiO<sub>2</sub>被覆スライドガラス)の作製手順を示したものです。TiO<sub>2</sub>の光触媒作用によりAgイオンを光還元してAgコロイドを作製します。
図2は、熱処理によりAgコロイド粒子が大きくなることを示すSEM写真です。150~220 nmのAgコロイド粒子が得られました。
図3は、大きさの異なるAgコロイド粒子を用いて測定したローダミン6G(R6G)のSERSスペクトルを示します。SERS特性は、Agコロイド粒子のサイズに依存することが分かります。
このようなSERSを原理とするセンサは,医療や環境分野における超微量成分の分析に応用されています。

論文

「Optical and surface-enhanced Raman scattering properties of black and metallic silver micro/nano structures fabricated on cicada wings by silver mirror reaction」(2019)TanahashiIchiro『J. Nanosci. Nanotechnol.』19p.7853.

「Silver nanoparticles deposited on TiO2-coated cicada and butterfly wings as naturally inspired SERS substrates」(2015)TanahashiIchiro『J. Mater. Chem. C.』3p.5721-5726.

「Naturally inspired SERS substrates fabricated by photocatalytically depositing silver nanoparticles on cicada wings 」(2014)TanahashiIchiro『Nanoscale Res. Lett』9p.298.

研究者INFO: 工学部 応用化学科 エネルギー・ナノ材料研究室 棚橋一郎 教授

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小林 弘一

壁の向こうに何がある?!

一つ目は電波の透過性に関する研究です。医療機関におけるX線CTとかMRIで想像できるように、電磁波は誘電体内を通過します。この性質から、建物内の様子を画像化する近距離レーダが考えられます。セキュリティ用の壁透過レーダ、水道管、ガス管、地雷などの地中埋設物探知レーダ、空港での危険物検知用レーダなどに応用できます。このレーダは一つ使い勝手の悪いところがあり、画像を作るために、送受信アンテナを規則的に走査する必要があります。そこで、オペレータがアンテナを自由に移動させても画像が得られる処理法を考案し確認中です(図1)。

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近年、活性炭処理水など凝集性粒子をほとんど含まない低濁度水を対象にPACl注入を行い、急速砂ろ過を運用する事例が増加している。このような状況では、連続的に流入する凝集フロックではなく、突発的に流入する非凝集性粒子への対応を意図した運用、すなわち濁質捕捉効果の高いAl集積層をろ層内に速やかに形成することが重要と考えられる。 本研究では、急速ろ過層が有する固液分離の仕上げ機能を最大限に引き出すための凝集操作要件を明らかにするため、薬注後のGT値がAl集積層の形成と非凝集性粒子の阻止率に及ぼす影響を検討した。

神納 貴生

X線画像による非破壊検査に向けた微弱特徴の可視化

社会インフラを支える工業製品など,簡単に停止して点検できないものは多く,それらは非破壊検査によって点検される.非破壊検査の一つとして,X線画像を用いた検査が挙げられる.X線は物体の透過率の違いにより内部構造を写し出せるが,X線が透過し難い金属などで覆われている場合,映し出せる内部構造の像は薄くはっきりとしないものとなる.これまで個別の工業製品に対するX線画像検査は熟練工の目視技術によって成り立っていたが,本技術は熟練工が確認する特徴を可視化して誰もが頑健に検査できるようにする.

小寺 正敏

絶縁物への電子ビーム照射時の無帯電条件

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馬場 望

地震複合火災を受けた鉄筋コンクリート部材の残存構造性能の評価

 地震に対する防災計画は,主として本震による被害軽減を対象としているが,近年の比較的大きな地震では,本震に迫る大きな余震や二次災害による被害の拡大が懸念されており,これら地震複合災害を防災計画に盛り込むことが急務となっている。本研究は,地震複合火災に着目し,既存の建物構造物に多く存在する普通強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリート部材を対象として,加熱を受けたコンクリートの圧縮強度残存比,拘束効果を考慮した構成則及び鉄筋コンクリート部材の残存構造性能の評価法を確立することを目的とする。

西口 敏司

深層学習を用いた物体領域推定のための学習データの生成支援

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高山 成

潜在有効発汗量を使った東京オリンピックマラソン競技における熱中症リスクの評価

一般的に熱中症危険度の指標として湿球黒球温度(WBGT)が使用されています.WBGTは携帯型の機器ですぐに測定できる簡便さがある一方,経験的な指標(めやす)で物理的な根拠に乏しいという欠点がありました.今回学生たちの実験を基に考案されたPESは,ヒトの熱の出入りの数理的な計算(人体熱収支モデル)が基になっており,脱水による体重減少率という定量的な指標で熱中症リスクを評価できます.さらに評価方法も,①気象台のデータから計算 ②WBGT計のような装置で現場で測定 ③WBGT値から推定 と3パターンのバリエーションで使え,物理的な根拠の明確さと実用性を兼ね備えたものになっている点が新しい手法です.

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