照明変化に頑強な小型知能ビジョンシステム
本技術のコアは,視覚神経系が行っている情報処理(視覚信号の対数変換や空間バンドパスフィルタ等)を実装した回路にある.本回路は,視覚神経系を模倣した並列演算を活用して,省電力で,照明強度や照明色の変化にほとんど影響されることなく多数の視覚特徴(色・方位別輪郭等)を検出することが出来る.この回路を実装したFPGAとイメージセンサからなるロボットビジョンシステムは,1辺4cm程度の小さなサイズで,多数の視覚特徴を実時間で出力できる.
隠消現実感(Diminished Reality)とは、映像中の不要物体の上に背景画像を重畳することで、不要物体をリアルタイムで視覚的に取り除く技術であり、映像中に仮想的な物体を重畳する拡張現実感(Augmented Reality) とは反対の概念を持ちます。本シーズでは、画像修復技術を用いて不要物体の周辺情報から尤もらしい背景画像を生成し、かつ背景の形状を推定することで、移動するカメラの映像から物体をリアルタイムで取り除きます。
論文
「Diminished reality based on image inpainting considering background geometry」(2016)『IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics』22(3)p.1236-1247.
「Augmented reality marker hiding with texture deformation」(2017)『IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics』23(10)p.2288-2300.
「平面上の拡張現実感マーカ除去におけるハイライトの再現」(2016)『日本バーチャルリアリティ学会論文誌』21(4)p.665-674.
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