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ホーム新型建築構造システムの開発
SDGsの分類
研究テーマ
建築
学科の分類
工学部建築学科

新型建築構造システムの開発 -軽量鉄骨と軽量コンクリートを合成した構造システムの提案および構造性能評価-

工学部

建築学科

建築構造・耐震第2研究室

権淳日 講師

建築構造耐震工学合成構造軽量鉄骨軽量コンクリート

特定国の文化や環境を考慮した新型建築構造システムの開発に取り組んでいる。例として,地震多発国の中国では震災地域復興の一環として政府側より罹災者に支援住宅を提供してきており,支援住宅の建設には軽量鉄骨構造が良く使われたが,利用者から断熱性や遮音性などに関する苦情があったため,施工性の良い従来の軽量鉄骨構造と断熱性および遮音性に優れた軽量コンクリートを合成した軽量鉄骨軽量コンクリート構造システムを新たに提案した。

軽量鉄骨軽量コンクリート構造システムの開発

新型合成構造である軽量鉄骨軽量コンクリート構造を対象に,主な構造部材である耐力壁の載荷実験やシミュレーションなどを行い,その破壊経過を把握したうえ,水平耐力,変形能力およびエネルギー吸収能力などの耐震性能について評価している。また,上記の検討結果に基づき,軽量鉄骨軽量コンクリート構造の設計手法の構築に取り組んでいる。

材料:軽量鉄骨(角形鋼,溝形鋼,W形鋼など),軽量コンクリート(スチロール粒軽量コンクリート,軽量気泡コンクリートなど)

軽量鉄骨軽量コンクリート造耐力壁の載荷実験
軽量鉄骨の組立
軽量コンクリートの打設
外装および内装(竣工)

住宅や公共施設への適用

軽量鉄骨軽量コンクリート構造は施工性が良く,構造性能においても従来の鉄筋コンクリート構造と比べ同程度である。今後,支援住宅への適用により,将来に起こりうる国内外の地震被災における被災地域の速やかな復旧にも役立つものになると強く感じる。なお,戸建て住宅や小規模公共建物などへの適用も十分可能であり,ハウスメーカーの主要な建設案の一つになると考えられる。

構造設計パラメータ:構造部材のせん断スパン比,軽量コンクリート強度,軽量鉄骨量および軸力比など

適用例:軽量鉄骨軽量コンクリート造別荘の全景

論文

「軽量鉄骨軽量コンクリート造耐力壁の耐震性能に関する実験的研究」(2021)権淳日『コンクリート工学年次論文集』43(2)p.739-744.

「軽量鉄骨軽量コンクリート構造システムの開発」(2020)権淳日『日本建築学会大会学術講演梗概集』構造Ⅲp.1263-1264.

「軽量鉄骨軽量コンクリート構造システムに関する研究(その1とその2)」(2020)権淳日『日本建築学会近畿支部研究報告集』60&61(構造系)p.301-304&129-132.

研究者INFO: 工学部 建築学科 建築構造・耐震第2研究室 権淳日 講師

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コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムの耐震性能評価手法の確立に向けた研究

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井上 晋教授,大山 理教授,三方 康弘教授,今川 雄亮講師

新設&既設橋梁の性能評価に関する研究

 工学部都市デザイン工学科・コンクリート構造学研究室,コンクリート工学研究室ならびに橋梁工学研究室は,八幡工学実験場・構造実験センターにて,1) 新設橋梁,2) 維持管理,3) 想定外(火災),4) 長期挙動の4テーマに関して,自主研究,企業との委託,共同研究を行っています.  ここでは,その研究成果の一部について紹介します.

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