絹フィブロインを用いた酵素膜の作製と拡張ゲート型バイオセンサーへの応用
工学部
電子情報システム工学科
機能システムデバイス研究室
小池一歩
教授
本研究室が行っている研究課題の一つに「連続モニタリング可能なFETタイプのバイオセンサーの開発」があります.近年,体液に含まれる健康指標マーカを連続,かつ,繰り返し測定可能なウェアラブルセンサーの需要が高まっています.その中でも特に開発が進められているパッチ型センサーは,皮下の血管と細胞の間を満たしている間質液を被検液とするため,低侵襲で連続使用できる特徴があります.これまで我々は,市販のMOSFETのゲート端子に酵素膜を形成した拡張電極を接続して,拡張ゲートFET(EGFET)タイプのバイオセンサーを試作してきました.本研究シーズは,「絹フィブロインを用いた酵素固定化技術」と「EGFETタイプのバイオセンサー応用」です.
論文
「電界効果トランジスターを用いたバイオセンサー」(2020)小池一歩『材料誌』69p.692~697.
「電界効果トランジスター型バイオセンサー応用に向けたスピンコート法によるフィブロイン薄膜の作製と特性評価」(2019)小池一歩『材料誌』68p.751~756.
「長鎖アミノシランを用いて酵素を固定化した拡張ゲート電界効果トランジスタのグルコース検出特性」(2019)小池一歩『電気学会論文誌E』139p.143~148.