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ホームマルチエージェントを用いた避難行動シミュレーション分析
SDGsの分類
研究テーマ
土木・社会基盤
学科の分類
工学部都市デザイン工学科

マルチエージェントを用いた避難行動シミュレーション分析

工学部

都市デザイン工学科

社会資本計画研究室

山口行一 教授

避難シミュレーション

近年,豪雨災害や地震災害が連続し,巨大地震の可能性が高まっていますが,対象地域から来街者全員が円滑に避難を完了できるかについては,個人ではなく,群集としての避難行動を把握する必要があります。本研究室では,マルチエージェント・システムを用いてシミュレーションを行い,複数の避難誘導案や施設整備案を比較・評価し,対象地域の避難完了時間や避難者で混雑する場所を把握することで,防災・減災メニューを検討できるようなパッケージの構築をしています。

円滑に避難はできるのか

大都市の都心部には大規模な地下街が存在し,地下鉄駅,大規模な商業施設などと相互に接続しています。巨大地震の津波などの対策は講じられてきていますが,地下街の浸水時の避難では,地上の状況によって使える避難口や避難経路が変わることや,階段での待ち行列や非常口への迷いを考慮する必要があり,避難先まで円滑な避難できるか危惧されます。

 

マルチエージェント・シミュレーションとは

マルチエージェント・シミュレーションは,主体や組織をエージェントとして自律的に行動できるようにモデル化し,エージェントのインタラクションの連鎖を表現するシミュレーションです。例えば,地下街来街者をエージェントとして設定し,来街者(群衆)全体の地下街での避難行動をシミュレーションすることができます。なお,構築するモデルに,来街者自身が決めた当初の避難施設に避難できない場合の混乱や階段の待ち行列をとりいれることもできますし,避難者で混雑する階段や避難時間の遅れを把握することもできます。

予測精度を高めるために

シミュレーションでは,エージェントに与える行動ルールなど設定する条件によって結果が変わります。このため,シミュレーションに用いる来街者数,歩行速度,地理的条件といった観測してわかる変数は,対象地域で現地調査を行った結果を用いた方が,うまくモデル化でき,予測精度は高まります。

研究者INFO: 工学部 都市デザイン工学科 社会資本計画研究室 山口行一 教授

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 都市デザイン工学科の地盤領域(地盤防災研究室、地盤環境工学研究室)では,近年多発する豪雨や来たるべき巨大地震により山腹斜面や土構造物が崩壊する危険度を予測・評価するためのさまざまな研究を行っています.このうち,コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムの耐震性能評価手法の確立に向けた研究を紹介します.

樫原 茂

消防防災活動におけるドローンの利活用に向けて

ドローンが登場して10年が経ちますが,消防防災活動におけるドローンの利活用状況は期待にはまだ追いついていません.本研究活動では,消防防災活動でのドローンの利活用の定着に貢献すべく,開発に加え,運用も含めた研究活動を,実務者である消防隊員や分野を超えた研究者等と連携し進めています.現在,ドローンの利活用方法の一つとして捜索活動を対象に,可視情報(映像情報)と不可視情報(電波情報)を収集・提示するためのシステム開発と,ドローンの利活用に必要な訓練や運用方法に関して取り組んでいます.

木原 崇雄

高速A/D変換器の非線形性を改善するデジタル補正技術

直接RFサンプリング受信機はA/D変換器(ADC)で数GHzのRF信号を低速のデジタルデータに変換している。この受信機の消費電力を十mW程度に減らせれば、無線端末用集積回路に応用可能となり、その開発コストと市場投入までの期間を軽減・短縮できる。電圧制御発振器(VCO)を用いたADCは高速変換と低消費電力動作を両立できるが、VCOの非線形性により発生する不要波が分解能を低下させる。本展示では、デジタル回路で不要波を低減させることでADCの高速変換・低消費電力動作を実現する技術を紹介する。

西川 出

デジタル画像相関法によるき裂・欠陥の非破壊検査

負荷を受ける部材の表面画像を2枚(時間差1秒程で2枚撮影する)利用して、表面のひずみ分布を非接触で評価するデジタル画像相関法援用変位・ひずみ評価システムを構築した。さらにこれを発展させ、き裂や欠陥に生じる特有のひずみ場を利用することにより、き裂・欠陥の有無は言うに及ばず、き裂周りの応力や応力拡大係数といった力学量を高精度に非接触評価できるシステムを開発した。

福原 和則

図面分析による建築設計プロセスの解明

人々の生活や活動の場である建築空間は、個人にとっても社会のとってもたいへん重要な活動の舞台である。優れた建築空間の構築は建築家や設計者の個人の力量によるものが多いが、多くの関係者や施工者との協働も重要なファクターとなっている。また優れた設計には優れたプロセスが存在する。設計プロセスを建築設計図面を手掛かりに解析し、時系列に沿った検討過程を明らかにすることで今後の設計に資する知見を構築する。

加瀬 渡

インタラクタを用いた線形制御系の解析・設計

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小林 弘一

レーダ画像からレーダ断面積とアンテナパターンが評価できる?!

電気長の非常に大きな物体のレーダ断面積、アンテナパターンの計測は困難を極めます。このため、物体近傍の散乱電磁界を計測し、逆合成開口による画像処理後、遠方電磁界を数学的に評価する方法を確立、提案しています。

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