都市のオープンスペースにおける樹木配置の最適化
都市のヒートアイランド現象は、最近の気温上昇に伴い、ますます問題視されることが予想されます。その緩和策のひとつとして、顕熱・潜熱に対する効果や蒸散作用を持つ植物による緑化が効果的です。この研究は、その緑化を効率よく行うために、地面の日照時間を最小化し、一方で植樹のためのコストを最小化することを目的とした最適解を遺伝的アルゴリズム(GA:Genetic Algorithm)を用いて導き出しています。
わが国には歴史的な都市や、戦後の大都市への人口集中で形成された地区など、木造密集市街地が数多く存在し、そのような市街地は災害に対して脆弱です。ここでは、京都市の歴史地区を対象として、火災を想定した防災シミュレーションを行っています。そのシミュレーションは、火災時の延焼性状を防火対策別に示すもの、CFD(Computational Fluid Dynamics)を用いて火災時の煙流動を解析したもの、マルチエージェント(Multi-Agent)を用いて避難行動を予測したものです。
論文
「防災街区整備と歴史的風致維持を兼ね備えた新たな地区計画制度に関する研究 第1 報 研究対象地区の選定」(2019)『日本建築学会大会学術講演梗概集』p.405-406.
「防災街区整備と歴史的風致維持を兼ね備えた新たな地区計画制度に関する研究 第2 報 延焼シミュレーションを用いた防火対策効果の検討」(2019)『日本建築学会大会学術講演梗概集』p.407-408.
「防災街区整備と歴史的風致維持を兼ね備えた新たな地区計画制度に関する研究 第3 報 モデル市街地を対象とした火災時煙流動性状に関する基礎的検討」(2019)『日本建築学会大会学術講演梗概集』p.409-410.
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