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研究テーマ
ライフサイエンス
学科の分類
工学部生命工学科

発熱の分子・細胞メカニズムと薬物評価

工学部

生命工学科

生体情報研究室

松村 教授

炎症、感染、脳出血にはしばしば発熱や痛覚過敏がともなう。これらの病態は生体防御としての側面と、増悪因子としての側面があり、適切な制御が望まれる。そのためには、これらの病態の分子・細胞メカニズムを解明することが必要である。本研究室では様々なマウスの発熱モデルを用いて、その分子・細胞メカニズムを研究している。この実験系を用いて、発熱時の病態に対する薬物の効果を評価することもできる。

背景と目的

発熱は生体防御に重要な反応であるが、負の側面も持つ。特に脳出血や脳梗塞による発熱は脳の酸素需要を高め、脳のダメージを促進する。本研究では実験動物を用いて、発熱の分子・細胞メカニズムを解明し、その適切な制御につなげる。

感染による発熱

脳出血による発熱

方法

  • 感染・炎症による発熱モデルではマウスにTLR受容体のアゴニスト(リポ多糖やzymosan)を投与
  • 脳出血による発熱モデルではマウスの脳にコラゲナーゼを投与し毛細血管からの血液漏出を促す。

感染・炎症モデル

脳出血モデル

結果 Zymosanによる発熱

  脳出血による発熱

Zymosanにより脳血管内皮にCOX-2(発熱関連分子)が誘導

脳出血時のCOX-1(発熱関連分子)の脳内分布

Zymosan発熱に対するCOX-2阻害薬の効果

脳出血発熱に対するCOX阻害剤の効果

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