イオン選択性電極
金属イオンは、生体内で、水分調整や代謝などに大きく関与しています。当研究室では、社会の求める実用センサーを目指し、「目的のイオン・分子だけを認識・識別する認識化合物」を設計・合成しています。 そして、実際に用いられているイオン選択性電極としての性能評価や、センサー部の物性評価法の開発を行っています。
一般的に熱中症危険度の指標として湿球黒球温度(WBGT)が使用されています.WBGTは携帯型の機器ですぐに測定できる簡便さがある一方,経験的な指標(めやす)で物理的な根拠に乏しいという欠点がありました.今回学生たちの実験を基に考案されたPESは,ヒトの熱の出入りの数理的な計算(人体熱収支モデル)が基になっており,脱水による体重減少率という定量的な指標で熱中症リスクを評価できます.さらに評価方法も,①気象台のデータから計算 ②WBGT計のような装置で現場で測定 ③WBGT値から推定 と3パターンのバリエーションで使え,物理的な根拠の明確さと実用性を兼ね備えたものになっている点が新しい手法です.
論文
「Proposition of heat-stroke risk assessment based on potential effective sweating possible to measure with portable equipment and its application to the Tokyo 2020 Summer Olympic marathon event」(2020)『Journal of Agricultural Meteorology』76(2)p.69-80.
「Change in heat stroke risk if the Tokyo 2020 Summer Olympic marathon event venue is changed from Tokyo to Sapporo」(2020)『Journal of Agricultural Meteorology』p.https://doi.org/10.2480/agrmet.D-20-00001.
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