ローコストで可変性のあるイベント空間の創出 ダンボールによる構造体

ロボティクス&デザイン工学部

空間デザイン学科

建築デザイン研究室

福原和則 教授

ダンボールを加工して構造体をつくります。この構造体を組み合わせて、建築の柱梁構造のようなフレームを構築して、簡易なイベント空間を創出します。ダンボールは安価で軽量で再生可能な材料です。自在に組み合わせて、イベント活動に合わせた会場設定が可能です。

これまでのダンボールプロジェクト

茶屋町エリアの会場にて、チャリウッドやスノーマンのイベント会場を設営してきました。ダンボールでできたイベント会場は、カフェやワークショップの会場として多くの人々を迎え入れてきました。

2016スノーマン
2016 チャリウッド

ダンボールの構造

ダンボールは通常ライナーと呼ばれる2枚の紙と内側の波板をサンドイッチして制作します。プロジェクトでご協力いただいた神崎紙器工業では、世界中の製紙メーカーから選りすぐったライナーを用いて制作しています。

ダンボールの特性

ダンボールは、力をかけるとすぐに曲がってしまう弱い素材ですが、組み立て方次第で大会強度を保つことが可能です。ダンボールはタテ目に垂直な荷重に強い特性を持ち、角をつくると形態が安定して変形しにくくなります。この特性を生かして巨大な構築物を構想できます。

イベント会場の設計

イベントに合わせて、フレームを設計します。イベントで用いるテーブルや椅子もダンボールで制作してきました。会場予想図はCGやムービーを制作して関係者に説明し、同意形成を行った上で制作します。

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