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研究テーマ
IT・IoT・AI・ロボティクス
学科の分類
情報科学部実世界情報学科該当無し

ワタリガニ養殖の持続可能なDX化プロジェクト

情報科学部

実世界情報学科

サイバーヒューマンシステム研究室

樫原茂 教授

共同研究者

鎌倉快之
杉川智
ハサヌディン大学(インドネシア)Muhammad Niswar
IoTDX養殖

本研究課題では,食用カニであるワタリガニの養殖を対象とし,その収穫率向上のためにICT(情報通信技術),Internet of Things(IoT),およびAI(人工知能)を適用した次世代ワタリガニ養殖の持続可能なDX化の体系化に向けた実証的研究に取り組んでいる.養殖業におけるICT・IoT・AIの適用は黎明期であり効果的な活用方法について模索しているのが現状である.ワタリガニの養殖環境を有し,これまで共に研究を行っているハサヌディン大学(インドネシア)及び伊良部島を研究拠点とし,効率的かつ効果的な次世代のワタリガニ養殖方法の研究開発を実施している.

DX化へむけた体系化

各国が目指す未来社会に向けて,フィジカル空間からデータ収集し,サイバー空間でそれらを分析し,その結果を様々な形でヒトや社会にフィードバックすることで,新たな価値を産業や社会にもたらすサイバー・フィジカル システム(Cyber-Physical System: CPS)の構築が進んでいる(図1左).自動運転や工場のように機械間での自動化されたフィードバックループが形成される場合,CPSは実現可能である.しかし,本研究課題(図1右)が対象とする第一次産業(漁業等)では,ヒトと自然が中心かつ大部分の役割を締める中に,ICT・IoT・AI・ロボット等のテクノロジ要素を導入し,フィードバックループを形成するシステム構築が必須となる.また,養殖業におけるICT・IoT・AIの適用は黎明期であり,効果的な活用方法について現場の方々と共に連携して体系化していく必要がある.

図1 CPSとCPHSの概念図

養殖環境における水質・生体行動のデータ化および分析

ワタリガニ養殖のDX化へむけてのデータ化は最初の重要な要素であり,安定したデータ取得とその分析を行うため,研究室および現地での開発に取り組んでいる.

論文

「IoT-based Experimental Aquarium Environment for Observing Crabs」(2022)NakajimaSota『2022 IEEE International Conference on Internet of Things and Intelligence Systems (IoTaIS)』p.317-321.

「Crab Molting Identification using Machine Learning Classifiers」(2022)R. R. Baharuddin『2021 International Seminar on Machine Learning, Optimization, and Data Science (ISMODE)』p.295-300.

「Detection of Megalopa Phase Crab Larvae Using Digital Image Processing 」(2019)NoviNurlaela『2019 International Seminar on Research of Information Technology and Intelligent Systems (ISRITI)』p.269-272.

研究者INFO: 情報科学部 実世界情報学科 サイバーヒューマンシステム研究室 樫原茂 教授

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黒川 尚彦

発話理解の奥深さ

私たちはことばをどのように理解しているのか。家に招いた客人に「暑いね」と言われたとしよう。「そうだね」と同意するだけでもよいが、たいてい「冷たいもの飲む?」や「エアコンつけようか?」などと返答するだろう。これは、相手が発した発話を「この部屋は暑い」と理解し、「冷たいものを飲む」ことや「エアコンで涼しくしてほしい」という要望であることを推論するからである。発話という断片的な情報から、私たちはどのように相手の真意をつかむのだろうか。

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現在、外国語学習者向けの語彙選択問題の自動生成・評価システム(CAVES)を開発しています。CAVESは、語彙の使い分けトレーニングに特化した学習支援システムです。大規模言語モデルを活用しており、GPTによる無限の問題生成と学習者レベルに合わせた調整、BERTによる確率に基づいた詳細な採点が特徴です。システムの使用方法は簡単で、単語選択、難易度設定、問題生成、解答、評価の流れで進みます。今後の精度向上により、語学学習の効率化と個別化が期待されています。

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加瀬 渡

インタラクタを用いた線形制御系の解析・設計

追従制御系を構成する際、制御対象の伝達関数に対して、その逆数を前置補償器として用いる方法が考えられる。この補償器は微分器を含み、その部分をインタラクタという。一入出力系では、インタラクタは伝達関数の相対次数を有する多項式とすればよい。しかし、多入出力系においてはインタラクタは多項式を要素とする行列になり、伝達関数の相対次数以外に、そのパラメータにも依存するため導出も難しい。本研究では、出力数が入力数よりも多い系に対してインタラクタに関連する様々な問題、例えば特異な重みを有するLQ問題の解の陽表現、最大非可観測化問題、状態フィードバックにより逆インタラクタ化、不変零点の計算法などを考える。特に離散時間LQ問題において、入力重みを0とした場合の解は、全域通過特性を有するインタラクタを用いたモデルマッチング制御に一致する。言い換えれば、極を伝達関数の分子とインタラクタの零点に配置すればよい。非最小位相系に関しては、分子の反安定零点を単位円に対して鏡像の位置に配置することで、特異な重みを有するLQ制御となる。

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吉村 勉

高速通信用発振器の相互干渉解析と自動補正に関する研究

近年の高速・高密度の大規模集積回路において,内蔵する発振器の性能がクロック同期系デジタル回路の処理速度に大きな影響を与える。そこで問題となるのが複数の発振器間の相互干渉である。私たちは今まで発振器の干渉ノイズのモデル化およびその実証と,位相同期回路における干渉ノイズの影響について研究してきた。特に完全同期にある発振器間の相互干渉において,小規模の補正回路でその影響を低減する手法を考案し,いくつかの知見を独自に得ている。本研究ではその知見をさらに一般的な凖同期の相互干渉の低減に適用し,今までにない新しい手法での相互干渉の影響削減の提案を行いたいと考えている。

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矢野 浩二朗

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西口 敏司

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濵田 悦生

新型コロナウイルスに関するオープンデータを利用した実践的な教育法

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河北 真宏

空中への3次元映像表示技術

 近年,非接触型タッチパネルなどのニーズの高まりとともに,空中に映像を表示する技術(空中映像技術)の研究が盛んになっている.現在,テンキーやメニュー画面などの2次元映像を空中に表示し,非接触でインタラクティブ操作する装置が開発されている.本研究では,ボリュームや視差がある3次元映像を空中に表示する技術を実現し,より多彩なインタラクション操作が可能な映像メディアの実現と幅広い分野への応用を目指している.

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