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ホーム生体の運動制御メカニズムを取り入れた人と親和性の高い介護支援ロボット
SDGsの分類
研究テーマ
IT・IoT・AI・ロボティクス
学科の分類
ロボティクス&デザイン工学部システムデザイン工学科

生体の運動制御メカニズムを取り入れた人と親和性の高い介護支援ロボット

ロボティクス&デザイン工学部

システムデザイン工学科

生物模倣ロボティクス研究室

中山学之 教授

制御工学機械学習介護支援

人間の神経系や筋骨格系の構造は長い進化の過程で日常生活を行うのに適した形に最適化されてきたものと考えられています。本研究では進化の過程で生物が獲得してきた運動制御メカニズムをロボットに取り入れることにより,動力を使用せずに人やモノの自重を支持できる機械式自重補償装置や,脳の運動制御メカニズムを取り入れた環境適応制御,小脳-大脳基底核をモデル化したニューラルネットワークによる予測的な環境認識・最適行動生成を実現する研究を行っています。

動力なしで立ち上がり・移乗を補助する立ち上がり補助付き車いす

本車いすは座面を押し下げると,座面の下に組み込まれたゴムが引き伸ばされ,その復元力により座面を下から上に押し上げる一定の力が発生します。これにより任意の座高で搭乗者の体重を支持することが可能になり,介護者の助けを必要とせずに,車いすからの立ち上がりや移乗を行うことが可能になります。本装置は電動車いすと違い,モータやバッテリを必要としないため,軽く,感電や誤作動の危険性がなく,誰でも特別な訓練を必要とせずに使用できる,水洗いが可能という優れた特徴を有します。

立ち上がり補助付き車いすによる立ち上がり・移乗補助

人の下肢筋骨格系の構造を模した歩行アシスト装置

本装置は,下肢の筋骨格構造を模した機構により,モータなどの動力を使用することなく,ゴムの弾性力のみを用いて体重を支持することのできるウェアラブルな歩行アシスト装置です。単純に自重補償機構を脚に装着した場合には,片脚支持期に遊脚を伸展させて転倒を引き起こしてしまう危険性がありますが,本装置では片脚支持期に腓骨をロックし,遊脚期にロックを解除する踵関節の機能を機械的に実現することで,片脚支持期には体重を支え筋力低下に伴う膝折れを防止するとともに,遊脚期には補助力を解除することでスムースな蹴り出し動作を可能にします。本装置は動力を必要としないため装置が軽く,サポーターのような感覚で使用することができます。

①下腿筋骨格系と踵の構造 ②製作した歩行アシスト装置 ③伸運動中の筋活動の変化

反射の適応的な抑制による環境適応制御

生物の四肢の運動は基本的には反射によって制御されています。しかし反射のみで滑らかな運動を実現することはできず,反射とその小脳による抑制の巧みなバランスによって生物らしい多様で柔軟な動作が実現されています。本研究では小脳と反射系の制御モデルを生物と同じように結合することにより,未知環境においても柔軟に環境に適応した動作を実現できる制御系を構築しました。本制御系により,蝶番の位置が未知のドアを素早く開けることや,環境との衝突があった際に柔軟に衝突を緩和することができます。このような制御系を搭載したロボットであれば,多種多様な環境に対しても柔軟に環境に適応した動作を実現でき,また人と衝突しても安全なので,人と共存する環境下で使用することが可能になると期待されます。

①環境に倣いながらドアを開けるロボット ②手先に発生する引張力 ③衝突を緩和する柔軟制御 ④印加外力と手先軌道

人のような高い環境適応能力を持つパートナーロボット

人と共に暮らしながら人の生活をサポートするパートナーロボットには,人からいちいち指示されなくても状況に適応した動作を自分で生成して実行することのできる高い自律性・高い環境適応能力が求められます。本システムでは畳み込みニューラルネットワークや強化学習の技術を応用することにより,部屋の片づけや,物体把持,運搬を行うことができます。また従来のロボットはサイズが大きく,混雑した環境での使用は困難でした。そこで腕付き2輪倒立振子型のパートナーロボットを開発しました。本ロボットは姿勢のフィードバック制御により転倒することなく,移動したりモノを持ち上げたりすることができます。

①ロボットによる片付け ②CNNによる物体認識 ③腕付き2輪倒立振子型パートナーロボット

論文

「腱機構を用いた機械式下肢パワーアシスト装置」(2010)中山学之『バイオメカニズム』20p.111-122 .

「脳の運動制御系のモデル化とそのロボット制御への応用」(2009)中山学之『システム/制御/情報』53(12)p.518-523 .

「遅延力フィードバックを用いた腱駆動型ロボットの生体模倣型起動追従制御」(2007)中山学之『システム制御情報学会論文誌』20(10)p.387-395.

特許

特願2011-002376

特願2009-37380

研究者INFO: ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科 生物模倣ロボティクス研究室 中山学之 教授

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渡辺 信久

有機ハロゲンモニター

ごみの燃焼は、たき火や山火事とは異なり、金属と塩類が共存する燃焼系であり、人類が初めて地球上にもたらしたものです。ハロゲンが金属を活性化し、新たな有機ハロゲンを生じます。これを最小化しなければなりません。塩ビなどの人工有機ハロゲンも、燃焼によって無機化・安定化されます。その監視・制御のために、気相の有機ハロゲンを迅速にオンラインモニタリングするものです。

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自律的学習者育成のための 英語教材の開発および研究

自律的学習者育成の方策は、学習者の個性や環境などによって異なるため、すべての学習者に適した教材の提供は難しい。読書のような従来の学習方法から、podcastやMOOCsなどのオンライン教材に至るまで多種多様な学習方法があり、個性に合わせた最適な学習法が選択されることが、語学学習を長続きさせる秘訣である。学習者個人の様々なニーズに対応できるe-learning教材や大学の英語授業に使用する教科書など、授業内および授業外での英語学習に効果的な教材の開発を行う。また、言語は意思伝達手段であると同時に、その言語体系を支える文化の集積でもある。異文化理解のため他国の文学の研究も行い、単なる語学習得だけに留まらない教育を目指す。

瀬尾 昌孝

二次元画像1枚からの表情変化動画像のリアルタイム生成

深層生成モデルを用いて,1枚の二次元顔画像から表情変化動画像の自動生成を行った.現状,動画像のサイズは500×500pixel程度だが、超解像度、ネットワーク規模削減手法を組み合わせることでリアルタイムの生成を実現した.本研究はビデオ会議システムにおけるアバターの自動生成を想定して行っており、今後は応用システムの開発に取り組む予定である.

平嶋 洋一

選択的汎化作用を有する強化学習

強化学習における学習効率改善手法として,価値関数を構成するために関数近似手法を利用する方法が知られています.これらは, 関数近似手法が持つ汎化作用を利用して,価値関数に対する複数の入力間で学習効果を共有します. しかし,関数近似手法の汎化作用を問題に応じて適切に設定することは難しく,特に,汎化を設定した複数入力に対して異なる対応が必要になる場合に学習効率が低下します. そこで本技術では,汎化作用が機能する領域が選択可能なSG-CMAC(Cerebellar Model Articulation Controller with Selective Generalization)を提案しています.提案手法では,汎化不要な一部入力に対し,CMACとは独立に参照表を構成し,量子化したこれら入力の各値に対して,CMACモジュールを割り当てます.

西脇 雅人

一過性および定期的な運動あるいは食品摂取の臨床試験的側面からの効果検証

一過性(急性の応答)および定期的(慢性の適応)な運動・身体活動の実施、あるいは食品摂取の実施をヒトを対象として実施し、UMIN-CTRなどに臨床試験登録を行った上で効果検証を行える。特に、血圧脈波検査装置を用いた動脈壁硬化度(いわゆる血管年齢)の評価、超音波エコーを用いた血管内皮機能の評価や各部位の血流量・血管径の評価、体格、筋力、柔軟性、歩行能力、有酸素性運動能力(最大酸素摂取量)、最大無酸素性パワーなどの評価、低酸素環境下への応答性と運動実施能力の評価、血中物質濃度(医療従事者との連携)の評価、客観的な身体活動や外出状況の評価が実施できる。

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