培養筋肉を用いた健康科学研究
~マイオカイン探索や再生医療、培養食肉への応用~
工学部
生命工学科
バイオマテリアル研究室
藤里俊哉
教授
組織工学・再生医療技術を用いて、体の外で骨格筋組織(筋肉)を作製することに成功しました。
この培養筋肉は、長さ約15mm、直径約0.5mmと小さなサイズですが、電気刺激によって、人間の筋肉と同様の収縮運動させることができます。
最近、運動が健康に良いのは、骨格筋が作る様々なホルモン(総称してマイオカイン)によることが分かってきました。マイオカインは認知症の予防やがん予防にも効果があるとされています。
この培養筋肉を運動させることでマイオカインをたくさん作らせることが可能です。
また、マイオカインを豊富に含んだ健康に良くておいしい培養食肉の開発も進めています。
論文
「Control of myotube contraction using electrical pulse stimulation for bio-actuator」(2009)YamasakiK『J Artif Organs』12 (2)p.131-137.
「Development and evaluation of a removable tissue-engineered muscle with artificial tendons」(2017)NakamuraT『J Biosci Bioeng』123 (2)p.265-271.
「Tissue-Engineering Approach to Making Soft Actuators」(2019)FujisatoT『Soft Actuators』p.679-690.