フェムト秒レーザで励起される超高速過渡現象の解明とテラヘルツ波放射の制御
半導体表面にフェムト秒レーザーを照射すると、サブピコ秒領域において電子や原子の様々な過渡現象が励起されます。過渡現象はテラヘルツ波放射や誘電率変調など多様な応答をもたらすことから、光機能デバイスへの応用の観点から注目を集めています。本研究室では、過渡現象と関連のある半導体表面状態を変化させる方法を開発し、さらに、独自の分光システムを整備することで、過渡現象ダイナミクスの解明とテラヘルツ波放射の制御を目指しています。
本研究では、電気回路から発生する電磁ノイズを定量化・可視化するためのシミュレーターを開発しています。汎用的に用いられている回路シミュレーションでは、電磁場や電圧を変数とした解析が行われていますが、本手法はより基本的な物理量である電磁ポテンシャルを用いています。これにより、回路内をノイズ源として伝搬するコモンモードや回路から放射するエネルギーなど、回路内の様々な原因で発生する電磁ノイズを計算することができ、製品開発のより上流で電磁ノイズを考慮した設計が可能になります。
論文
「A Time-Domain Three-Dimensional Numerical Method for Comprehensive Common-Mode Analysis of Electric Circuits in Inhomogeneous Media」(2022)『IEEE Transactions on Electromagnetic Compatibility』64(6)p.2189–2197.
「“The time domain numerical method of three-dimensional conductors including radiation with lumped parameter circuit」(2021)『Scientific Reports』11(17891)
「Origin of common-mode noise in two dimensional finite-size circuit and reduction of the noise using a symmetric three-line circuit」(2020)『International Journal of Circuit Theory and Applications』48p.1450-1458.
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