人間の視覚行動からみた都市空間の設計基準
建築や都市は生活基盤として、人間に対し大きな心理的影響力を持っています。基本的な人間の移動方法を考えれば、そのデザインは歩行によって我々が得た空間能力に関する研究成果が生かされたものとなるのが理想的だと考えられます。 研究室では、空間能力を司り評価を行う脳機能の左右差や個人差を検討する事から、人間が理解しやすい建築空間、都市空間をつくるための方法を、人間の視覚行動を計測したデータや、脳波計によるデータをもとに探ります。
目が見えない・見えにくい子どもの生活動作(はさみで紙を切る、紐を丸結びするなど)の難易度の調査から、習得支援ツールや、食事や着替えを「自分で」「楽しく」進めていくためのプロダクトなどをデザインしています。また2019年度から、子どもだけでなく、視覚障害を持つ成人のための服薬支援についても研究を進めています。
論文
「“ちゃんと”をつくる、“もっと”をつくる -見えない・見えにくい子どものためのデザイン- 」(2018)『ヒューマンインタフェース学会誌』21(1)p.11-17.
「“共に歩む誰か”の存在を含むデザイン」(2019)『デザイン学研究特集号』26(1)p.78-87.
「視覚障がい者の服薬状況に関する調査」(2020)『日本デザイン学会研究発表大会概要集』67p.348-349.
研究シーズ・教員に対しての問合せや相談事項はこちら
技術相談申込フォーム