実行不要な命令を動的に排除する効率的なプロセッサ
プロセッサの命令実行の効率性を妨げる要因の1つとして,ロード命令の実行にかかる時間が大きいことが挙げられる。この研究の目的は,不要なロード命令の一部を動的に排除(スキップ)するようなプロセッサの構成を提案し,命令実行の効率性をあげようとするものである。シミュレーションによる評価からおおよそ15%程度のロード命令がスキップできる可能性があり、また全体のプログラム実行時間をおおよそ8%程度減少させることが期待できる。
21世紀の有機合成化学産業では地球環境への格段の配慮が求められており、環境負荷の少ない素反応や試薬の開発はもとより、反応装置や実施手順を含めた合成プロセス全体の改良・革新が日々検討されている。反応や精製に用いる「溶媒」も環境に影響を与える重要な因子の一つであり、グリーン基準に適合した溶媒の利用が推奨される。発表者は、産業で利用できる溶媒の選択肢を広げることを目的として、今世紀に開発された日本発の疎水性エーテル系溶剤、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)および4-メチルテトラヒドロピラン(4-MeTHP)の有機合成反応溶媒としての活用を詳細に検討した。
論文
「Potential Degradation of 4-Methyltetrahydropyran (4-MeTHP) under Oxidation Conditions」(2021)『Asian J. Org. Chem.』10(10)p.2675-2681.
「シクロペンチルメチルエーテル(CPME)および4-メチルテトラヒドロピラン(4-MeTHP)の 基本有機化学特性と反応溶媒としての応用」(2021)『有機合成化学協会誌』79(6)p.547-557.
「4-Methyltetrahydropyran (4-MeTHP): Application as an Organic Reaction Solvent」(2019)『Chem. Asian J.』14(21)p.3921-3937.
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