逆接の意味が漂白化したBUTの「逆接」とは何か?
辞書に,butのspokenの用法で逆接の意味が漂白化したような意味が記述されている.それらは,「怒り,驚きなどを表す」,「謝罪の後に用いる」,「話題転換する前に用いる」,「語の反復の間に用いる」という用法である.しかし,butが本来持つ逆接の機能とこれらの用法とのつながりはよく分かっていない.そこで,but の逆接の意味が漂白化した用法とbut本来の逆接の意味とがどのようにつながっているのかについて述べる.
本研究では、英国ヴィクトリア朝の男性表象の探求をテーマとしている。当時、男性は女性と比較して、社会的に優遇された立場にあった。そのため、これまでの研究では、社会的に冷遇されていた女性に焦点を当てたフェミニズム研究が盛んに行われてきた。 ところが、昨今のジェンダー研究においては、社会的に優遇されている男性もまた、社会が求める理想的な男性像に苦悩しているのではないかという視点が確立されている。男女平等を確立し、女性が生きやすい社会を作ることは言うまでもないが、男性も生きやすい社会を目指してこそ、真のジェンダー平等の達成と言える。 ブランウェル・ブロンテの作品における男性表象に着目し、そこから見えてくる理想的な男性像と、ブランウェル・ブロンテが実人生で直面した現実の男性の生き様との間の齟齬を探りだすのが、本研究の目標である。
論文
「『ブロンテ・スタディーズ』におけるブランウェル像の変遷 ―1895年から1999年まで―」(2020)『大阪工業大学紀要』64(2)p.25-36.
「ブランウェル・ブロンテの詩作品における海の表象」(2017)『ブロンテ・スタディーズ』6(3)p.33-46.
「ブランウェルの詩の構成 ―もう一つのパーシー像」(2014)『イギリス文学と文化のエートスとコンストラクション:石田久教授喜寿記念論文集』p.141-150.
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