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研究テーマ
人文学
学科の分類
工学部総合人間学系教室

「その人らしさ」の表現を目指す ~陶芸活動を通した自己表現~

工学部

総合人間学系教室

大谷真弓 教授

居場所づくりその人らしさ芸術療法

人の「その人らしさ」は、様々な形で表現されます。摂食障害等のこころの病は、その人の「生きづらさの表現」だという視点でも捉えられますが、他方で、芸術活動にその人の表現を載せることで、そこに表われてくるものを、「生きづらさの表現」としてではなく、まさに「その人らしさ」が表われているのだ、という視点から捉えることも可能です。本研究では、「その人らしさ」が芸術活動(本研究では陶芸活動)の中で表現されているという視点から、陶芸活動を視ています。その上で、「その人らしさ」がいかに表われてくるのか、いかに変化していくのかを追い、どのような表現をすることが「生きづらさ」からの脱却へとつながるのか明らかにし、実践につなげます。

(1)研究の背景・目的

 筆者は学生相談カウンセラーとして、学生の居場所づくりに携わっています。学生が「その人らしさ」を安心して表現できる場として、陶芸のできる部屋を運営しています。本研究は、陶芸活動の中でいかに「その人らしさ」が表現されるのか、それが表現されるためには何が求められるのか、活動の中で気をつけるべき点は何かを明らかにし、安心できる居場所づくりのための一つの形を提案することが目的です。また、この活動の中で、どのような表現をすることが「生きづらさ」からの脱却を促すのかを明らかにし、実践につなげていきます。

ひと指ずつに「その人らしさ」が表われる手びねり
手びねり作品

(2)陶芸活動の中に表われる様々な「その人らしさ」の表現

 陶芸活動では土をこねて形にし、素焼きをした後で絵付けをし、釉薬をかけてさらに高温で本焼きをする、という長くて様々な過程を経て、作品が完成します。土を器にする際には、ひと指ひと指の動きが連なって、少しずつ器が完成されてゆきます。そのひと指の動きに、丁寧さ、大胆さ、繊細さ、などの「その人らしさ」が表われます。また、釉薬づくりや、釉薬のかけ方にも「その人らしさ」が表われます。絵付けをしたり、模様をつけたりする様(さま)にも、「その人らしさ」が表われます。例えば、模様をつけることを好まなかった人が、他の人の作品を見るうちに「自分の器は寂しいかな、模様をつけようかな」という思いを抱くようになる、というような変化がみられます。

(3)「その人らしさ」の生まれる土壌

 このような「その人らしさ」が安心して表出できるためには、その場が安心・安全な居場所である必要があります。安心・安全な居場所は、その場を提供する側のみで作れるものではありません。本人がその場で活動を続ける中で、自分に合った「居方」を見つけ出し、その場に安心して「居ても良いのだ」という感覚を形成していくことで、その場が「その人らしく」居られる場となります。

 このように安心してその場に居られるために、陶芸作品を作る以前に、部屋の掃除をしたり、道具の手入れをしたり、陶芸の材料を工夫して作ってみるケースもみられます。つまり、安心・安全に居られるための工夫を、利用者自身が色々と試すのです。筆者の役割は、利用者それぞれに合った活動内容を共に考え、自分の「居方」を見つけてゆく過程を見守ることです。

釉薬づくり
土づくり
完成作品

(4)コンプレックスが表現に含まれるようになること

 「その人らしさ」の表現の中に、その人のコンプレックスが含まれるようになることが、病からの回復の経過で見られたケースがあります。これは、自分の負の部分(コンプレックス)を隠すのではなく、表に出せる(表現できる)ようになり、それを他者に受け止めてもらえるという、自他に対する信頼感が形成される経過と並行して起こります。本実践においては、この点に注目しながら居場所づくりを行っています。

研究者INFO: 工学部 総合人間学系教室 大谷真弓 教授

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SDGs
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井上 裕美子

VR空間における位置把握と視線との関係

 道に迷いやすい人と,1度で道順を覚えて目的地に移動できる人がいる.道に迷わない空間把握能力の高い人は,実空間においても,VR空間においても,同じように目的地まで迷わず行ける傾向がある.このような人は,どのように視覚情報を得て,道順を記憶し,移動しているのだろうか.これまでの研究で,この点について詳細は明らかではない.そこで本研究では,看板等のある都市部の街並みを模したVR空間内を移動し,目的地まで到達する間の視線を検討した.また,心理的指標の1つとして,移動中の心拍数の変化についても検討した.将来的には,実空間においても,記憶に残りやすい街並みや,空間を移動しながら行う探索型の教育コンテンツやゲームのVR空間において,迷わず進める空間作りの1つの基礎データとなることを期待し,本研究を行った.

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金属―有機構造体を利用する熱潜在性硬化剤の開発

一液型硬化剤として、保存安定性に優れ低温で硬化作用を持つゼオライト型イミダゾラート構造体を合成した。これは、90℃以上に加熱することで樹脂硬化反応が高効率に促進し、作業時間短縮と省エネルギーに貢献できる。また、樹脂類とイミダゾール類の中から適当な配合処方の組み合わせにより硬化反応性の設計ノウハウを提供できる。

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小林 正治

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地域資源の活用による都市・地域更新の手法 3

 現在、日本は拡大・成長の時代から、縮小・成熟の時代へと突入したと言える。もはや、スクラップ・アンド・ビルドによる都市更新の時代ではない。本研究室では、これからの時代における都市更新の手法について研究を行っている。身の回りに多く蓄積された「建築ストック」の活用を前提とし、さらには、成長の時代に蔑ろにされながらも命脈を保っている「地域性」を発見・増幅することによって、これからの「共同体」のあり方についても研究・提案を行っている。

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古民家が並ぶ景観や古民家そのものが地域の観光資源となり、さらに古民家はカフェや図書館、ゲストハウスとして活用でき、貴重な地域資源と捉えられるようになってきた。今回の提案は、観光業、農業、水産業との一体的な提案により地域の魅力向上と経済の活性化へつながる可能性を探るものである。

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フレキシブルデバイス作製のための基盤技術

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廣井 富

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0
川原 幸一

新規細胞老化抑制剤|アンヒドロフルクトース

日本は世界で最も早く超高齢社会に突入し、2024年には50歳以上の人口が50%を超える見込みである。そのため、健康寿命の延伸が急務である。近年、血管の老化が健康寿命に大きく影響することが明らかになり、血管内皮細胞の機能維持が重要である。私たちは、食品成分であるアンヒドロフルクトースが血管内皮細胞の老化を抑制することを見出し権利化に成功した。これにより健康寿命の延伸が可能だと確信している。

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横山 香奈

ハワイにおける日系移民の成功要因に関する一考察

 ハワイでは、日系移民が他のアジア系エスニックグループに比して突出した成功を収めた。成功した背景理由として、「日本人は勤勉で我慢強かったからだ」と精神論に終始することが多いが、調査の結果、それ以外にも多角的要因が寄与していることが示唆された。 かつて海外へと移り住んだ日系移民の一例を参考に、今後、日本においても移民の教育問題について検討したりするなど、多方面に還元できるような研究に繫げていくことを目指す。

+1
藤元 章

二硫化モリブデン/グラフェンの電界効果トランジスタ

〔概要〕酸化膜付きのSi基板上にMoを電子ビーム蒸着させ,Moを硫化させることにより二硫化モリブデン薄膜を作製した.この二硫化モリブデンのトランジスタ動作も確認した.SiO2上の二硫化モリブデン/グラフェンのヘテロ接合では,電流-電圧特性では線形性が得られたが,AlOx上では非線形性が得られた.本研究のMoS2結晶内にp型領域およびn型領域が生じることでショットキー性を示したと考えられる.

+2
藤村 真生

設計図の画像認識

建物の電力設備や通信ケーブルなどの設備工事の支援に画像処理を利用します。設備工事の請負には精緻な材料の選別と必要量の算出に基づく適切な見積もりが必要です。しかし中小の工事会社では見積もりに充てることが可能な人的資産が潤沢ではなく、短期間での精緻な見積もりは現実的ではありません。そこで設計図から画像処理によって自動的に材料とその必要量を算出し、より適切な見積もりが算出できるように支援します。

+4
山口 行一

マルチエージェントを用いた避難シミュレーションツールの開発

近年、豪雨災害や地震災害が連続しています。対象地域から来街者全員が円滑に避難を完了できるかについては、個人ではなく、群集としての避難行動を把握する必要があります。本研究室では、地域に応じた防災・減災メニューの検討を支援するため、群衆を対象とした避難シミュレーションを取り込んだ複数の避難誘導案や施設整備案の効果を比較・評価するパッケージを構築しています。

0
横山 恵理

「古典×IT」で未来の学びを創出

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+2
重弘 裕二

超大規模組合せ最適化問題に対する新解法の提案

設計、割り当て、スケジューリング等、様々な問題は組合せ最適化問題として定式化できる。しかし、実応用において厳密に最適な解を求めるのが不可能な場合も多い。そのような状況においても可能な限り良質な解を探索するために、これまでにも遺伝的アルゴリズムのような手法が提案されているが、万能ではない。本研究では、特に超大規模な組合せ最適化問題を対象とし、確率論、統計論的な観点から、最適と考えられる方法を追究している。

0
久米 大祐

精神ストレスがもたらす動脈への悪影響に対する運動の改善効果

精神ストレスは、一過性かつ短時間な場合であっても、動脈硬化度を増大させる(血管を硬くさせる)。我々は、精神ストレスに伴う動脈硬化度の増大は短時間の有酸素性運動によって中和可能であることを示した。本手法は、ストレス社会に生きる現代人の健康づくりにとって有用である。

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