流域治水の思想を踏まえた次世代型水害対策への挑戦
将来的な気候変動状況における流域特性を考慮した災害対応策に関する実践的研究
工学部
都市デザイン工学科
防災水工学研究室
東良慶
准教授
これまでの流域の開発は、過去の災害の実績にもとづき、計画規模を設定し,鋭意実施してきました。しかし近年、地球温暖化に伴う気象・水象イベントが極端化し、水災害が激甚化していると考えられています。このことから、上述の計画規模を超過する水害が頻発しており、現状の災害対策では対応できず、私たちが暮らす“まち”を守れない時代に突入しています。
これからの我が国は、水害の発生を許容できる粘り強い“まち”が求められます。本研究では水害特性を過去から読み解き、将来を高精度に予測し、その変化に適した“まちづくり”を考究し、提案します。
論文
「流起式可動防波堤の実大規模実験による応答特性評価」(2016)東良慶『土木学会論文集B2(海岸工学)』Vol.72,No.2p.1099-1104.
「埋没破堤地形の統合物理探査による同定とその水害地形環境に関する考察」(2010)東良慶『水工学論文集』第54巻p.637-642.
「埋没水害地形の同定: 非破壊物理探査法の適用」(2009)東良慶『土木学会論文集B』Vol.65, No.2p.141-150.