話者の意図を適切に伝達可能な多言語間対話支援手法
医療従事者と外国人患者の間の対話支援を目的とした,多言語対話支援手法について述べる.医療現場において母語が異なるために意図の伝達が円滑に行えない問題を解決するために,用例対訳と機械翻訳を併用した多言語間対話支援技術の開発を行っている.本技術では,用例対訳や回答候補などの概念を用いて正確な意図の伝達を支援している.
「しかし」は,前件の含意を否認したり,前件と後件が対照的な事態になっている場合に,つまり,逆接関係があるときに用いられる接続詞である.しかし,「しかし暑いね」と,それまで「暑くないはずだ」と思っていなかった状況でも言うことがある.「暑い」という状況をその場にいる人と共有していることを示そうとする,そのような発話である.だが,「しかし」は,本来,逆接を表わす語なのだから,その逆接性がどこかに込められているはずである.その「逆」とは何か?また,このような「しかし」に対応する用法は,英語のbutにもあるのだろうか?
論文
「日本語のつなぎ語翻訳でのBUTの使用について―逆接の意味が漂白化した場合―」(2024)『大阪工業大学紀要』68(2)p.1-7.
研究シーズ・教員に対しての問合せや相談事項はこちら
技術相談申込フォーム© INNOVATION DAYS 2025 智と技術の見本市.