ROSプログラミング研修のためのオリジナルロボット
情報科学部
情報メディア学科
センサ情報処理研究室
宮脇健三郎
准教授
ROS(Robot Operating System)はロボット制御ソフトウェアの効率的な開発を実現するツール・ライブラリ群のセットで,世界中でロボットの研究・開発に利用されています.
本シーズはROSを通じたロボットのプログラミング研修に適したオリジナルのロボットを提供するものです.このロボットはハードウェアの構造も比較的分かりやすいように設計されているため,ソフトウェアの研修を終えた後に自分自身でロボットを構築する手助けとなります.
実際に提案するロボットを使ったROSの技術セミナーを開催し,参加者からは好意的な評価を得ています.
また,大阪工業大学情報科学部でもPythonやC++によるロボット制御プログラミングを学ぶための教材としてゼミやPBL(Project Based Learning)で活用しています.
ゼミやPBLにおいては小型の車輪移動ロボットと中・大型のロボットを使い分け,効率的に学習を進められるように配慮しています.
市販の大型ロボットは高価なものが多いですが,独自に設計・製作したロボットは低コストで手軽に利用可能です.
4足歩行ロボットや車輪移動型ロボットに装着するアーム等も製作しており,様々な研修用ロボットの製作ノウハウを有しています.
論文
「Online learning environment for robotics programming using ROS simulator」(2022)MiyawakiKenzaburo『Proceedings of the 10th IIAE International Conference on Industrial Application Engineering』p.203-207.
「人間との協調作業が可能な屋内外対応 ゴミ回収支援ロボットの開発」(2022)堀本大翔『インタラクション2022論文集』3D13p.442-445.
「ロボカップジャパンオープン@ホームリーグ ~家庭における生活支援ロボット~」(2016)宮脇健三郎『システム制御情報学会誌』60(2)p.73-78.