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研究テーマ
人文学
学科の分類
工学部総合人間学系教室

共生社会の深化に資する演劇事業の企画・運営

工学部

総合人間学系教室

文化政策研究室

椋平淳 教授

劇場運営地域活性化共生社会

高齢化や経済格差拡大などの社会環境の変化を背景に、劇場のもつ社会包摂機能が注目されている。特に公共の劇場が提供する事業には、単に舞台関係者や芸術愛好家に訴求する要素だけでなく、広く一般の人々の幸福感増進やコミュニティ活性化に資する多様な機能が求められる。個別の演劇事業の企画・運営や統括的な劇場運営・プログラムデザインのあり方、さらには共生社会の実現に向けた劇場を拠点とする地域貢献の方策について、実践的に探求する。

◆演劇的「公共」事業が内包すべき要素

 

時代とともにキーワードが変遷・増殖

・20世紀中葉以降の「公共」の概念では、Official/Common/Openという性質が必須3要素。
・やがて21世紀が近づくと、Official(公的機関が行う)だけでなく、Non-governmental(非政府による)/Civic(一般市民の)な運営主体も多数生まれる。
・サービスのあり方は、Common(関係者全員に共通する)だけでなく、個々の条件に対応するFlexible(柔軟な)/Supple(付随的な)な方向へ細分化してくる。
・提供する側にとっては、サービスはOpen(誰もが享受できる)であることを担保するだけでなく、Symbiotic(共生的)/Sustainable(持続可能な)な社会構築への寄与を希求することが要請されている。
・現在は、これらの性質を踏まえつつ、さらにInclusive(包摂的な)という統合的概念が重視されている。
・そして今後は、Inclusive Society(社会包摂/包摂型社会)が含意する多様なコンセプトをより多角的に実現する取組が重要性を増すと予想される。

◆研究・実践の特徴

包摂的取組を先取りしてきた地域演劇祭や事業に長年携わる実績に基づき、同時に国内外の先進事例を参照しつつ、各地域の特性を尊重した企画・運営を構想。

①事業や劇場、および地域の持続的展開に資するプランニング

②地元の老若男女から業界のプロまで、多様な人材の参画による共生促進

③多彩なジャンルや活動を連関させる訴求力豊かな組織的プログラミング

④演劇活動が共生社会の実現にどのように寄与しうるのかについて探求

⑤特に、劇場やその機能と地域社会のウェルビーイング向上との関連について理論的/実践的糸口を究明

◆取組事例:Kyoto演劇フェスティバル

京都府・指定管理者 創 [(公財)京都文化財団+㈱コングレ]・Kyoto演劇フェスティバル実行委員会が主催する地域演劇祭。京都府立文化芸術会館を拠点とし、京都府や近隣府県の子どもから一般成人・シニアまで、幅広い世代が出演者や観客・運営側として参加する。ストレートプレイやミュージカル・人形劇など多彩なジャンルを横断し、劇団公演に限らず、市民参加型の創作劇などもプログラム化。1979年の創設以降、500を超える団体が上演し、延べ30万人以上の来場者を迎え、地域演劇祭としては全国屈指の46回の歴史を持つ。

図1.公募・一般部門①:太秦映画村関係団体による活劇
図2.公募・一般部門②:プロ集団による映像と語り
図3.公募・一般部門③:障がい者と共に歩む劇団
図4.公募・児童青少年部門①:ヨーロッパ仕込みの一人人形劇
図5.公募・児童青少年部門②:子ども劇団による『源氏』絵巻
図6.招待講演:京都府内中学校演劇部の優秀校
図7.特別企画:京都にまつわる創作ミュージカル
図8.グランドフィナーレ:全参加団体への賞状授与
図9.会場(京都府立文化芸術会館):参加団体のノボリ

研究者INFO: 工学部 総合人間学系教室 文化政策研究室 椋平淳 教授

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SDGs
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紀ノ定 保礼

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横山 恵理

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羽賀 俊雄

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藤井 伸介

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吉村 勉

高速通信用発振器の相互干渉解析と自動補正に関する研究

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瀧川 宏樹

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本研究では、英国ヴィクトリア朝の男性表象の探求をテーマとしている。当時、男性は女性と比較して、社会的に優遇された立場にあった。そのため、これまでの研究では、社会的に冷遇されていた女性に焦点を当てたフェミニズム研究が盛んに行われてきた。 ところが、昨今のジェンダー研究においては、社会的に優遇されている男性もまた、社会が求める理想的な男性像に苦悩しているのではないかという視点が確立されている。男女平等を確立し、女性が生きやすい社会を作ることは言うまでもないが、男性も生きやすい社会を目指してこそ、真のジェンダー平等の達成と言える。 ブランウェル・ブロンテの作品における男性表象に着目し、そこから見えてくる理想的な男性像と、ブランウェル・ブロンテが実人生で直面した現実の男性の生き様との間の齟齬を探りだすのが、本研究の目標である。

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大塚 生子

イン/ポライトネスと人間関係の周縁化について

通信手段の多様化によるコミュニケーションの機会の増加は、他者との親密な関係を築く機会の増加であると同時に、対立を生み、人間関係の軋轢が生じる機会の増加であるともいえる。 従来、言語使用と人間関係の構築(維持、崩壊を含む)を取り扱うイン/ポライトネス研究は、「円滑なコミュニケーション」を前提とした「相手への配慮」に関心を置き、人を周縁化したり傷つけたりする相互行為には着目してこなかった。 本研究では「ママ友」のコミュニティを集団特性を持つコミュニティのひとつと見なし、相互行為者間の実質的・感情的利害の対立に由来する場面の分析を通して、集団内での他者の周縁化を考察する。

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河合 俊和

医師と協働する手術支援マニピュレータ

本研究室では,患者の傍から近接操作でき,医師と共存協調する手術支援ロボットを,医工・産学連携で研究しています.執刀医が一人で行えるロボット支援手術が実現すれば,少ない医療スタッフでの手術が可能となり(感染症対策,外科医の働き方改革,大規模災害),患者は地元病院で手術を受けられ,診療科の偏在の縮小,医療費の低減にもつながります.

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重弘 裕二

超大規模組合せ最適化問題に対する新解法の提案

設計、割り当て、スケジューリング等、様々な問題は組合せ最適化問題として定式化できる。しかし、実応用において厳密に最適な解を求めるのが不可能な場合も多い。そのような状況においても可能な限り良質な解を探索するために、これまでにも遺伝的アルゴリズムのような手法が提案されているが、万能ではない。本研究では、特に超大規模な組合せ最適化問題を対象とし、確率論、統計論的な観点から、最適と考えられる方法を追究している。

0
古樋 直己

映画・洋楽の英語教育への活用

英語の運用能力向上には、英語に接する時間の増加が必須である。たしかに、学習時間の増加がそのまま英語運用能力の向上につながるとも限らない。しかし,学習量を増やすことは不可欠である。これには、苦にせず接することができる素材が必要となる。元来、娯楽用に制作された映画や洋楽は、楽しみながら本物の英語に接することができるという点で優れている。ただ、本物であるからこそ、学校の英語との橋渡しの工夫が必要となってくる。

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