非破壊で前処理なくあるがままの材料に使える熱物性値計測技術
工学部
環境工学科
熱エネルギー工学研究室
加賀田翔
講師
近年、エネルギーの有効利用がますます重要さを増しています。エネルギーの変換効率の改善や運転効率の向上には伝熱現象の正確な把握が必要です。また工業製品だけでなく人間も体温を保つ為に発熱し、体内で熱移動が起こり、周囲の環境と常に熱の授受を行っています。最近では人体と外部環境との熱の授受を解明し、温熱環境下における人体の快適性を定量的に評価する試みも行われています。あらゆる場面で生じる伝熱現象を正確に把握するには、対象物の熱的性質を定量的に知る事が必要です。当研究室では光熱変換法の1つである光音響法を利用し、非破壊で迅速、かつ簡便な熱的性質の計測技術の開発に取り組んでいます。
論文
「Evaluation of Thermal Contact Resistance Between Two Solid Surfaces Using Photoacoustic Technique 」(2020)KagataKakeru『INTERNATIONAL JOURNAL OF THERMOPHYSICS』41(9)
「光音響法による固体接触面の熱抵抗の測定とその評価 」(2015)加賀田翔『日本機械学会論文集』81(823)
「光音響法を用いた皮膚の熱的性質の測定 」(2008)加賀田翔『Thermal science and engineering』16(3)p.87 - 93.